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6月に入りは足が酷い状態になって、ジムはおろか、外出もままならず、家でじっとしている以外なかった。そこで前から計画していたNetflixに入会。当初の目的とは違って2作映画を観たのだが、その一つKICKASSをレビュー。
アメコミ好きのいじめられっ子のDaveが何を血迷ったか、自らヒーローになる決意をしKICKASSと名乗る。並行して麻薬組織から麻薬が盗まれる事件が起こっていた。Daveの真面目なヒーローごっこと、その謎の事件は次第に一つになっていく。KICKASSそして謎の事件の張本人は、麻薬組織のボスと対決することになる。
いつものように、気に入ったシーン等を紹介。KICKASSとしての二度目の活動で、複数のチンピラに襲われた人(この人だって善人かどうかはわからない)を最後まで諦めずに助けようとしたシーン。ここがこの映画の一番好きなところ。普通だったら浮ュなって辞めちゃうでしょう。
Talantinoチックな残虐アクションをこれでもかってほど、監督を務めたMatthew Vaughnが映像化したところも良いかな。最終決戦シーンではマカロニ・ウエスタンの名作「荒野の用心棒」のテーマも使い、面白がって撮っている感を感じさせる。
元警察官のBIG DADDY役を演じたNicolas Cageも良かったな。イカレタお父さんを上手に演じていた。
アメリカの子役のご多分に漏れず、娘HIT GIRL役の子も上手かった。どこまでスタントかわからないけど、彼女のアクションシーンは凄かった。
アメコミファンが嬉しいのは、(きっと監督か脚本の人の趣味、もしくは原作のMark Millerか)一番初期のSteve Ditkoが描いたAmazing SPIDER-MANが面白かったとDaveの彼女に言わせたところ。個人的にDitkoの画にあまり魅力を感じないが、だけど嬉しい。
それから、原作の画を担当していたJohn Romita Jr.に映画の中の画を担当させたこと。彼の画が非常に立体的に再現されていて、二次元の漫画を読む以上に素晴らし仕上がりだった。
正直この映画に全然期待していてなかった。しかしだ、これ面白い。アメコミのこと全然知らなくても、楽しめる。”A boy meets a girl.”要素あり、真面目なアクションあり、現実感たっぷりありの良い作品。
もちろん、上述の通り、アメコミファンも十分楽しめる。
惜しむらくは、最終シーンのKICKASSの登場シーンか。それまで、納得できる現実的なシーンが、多かったのに。リュックみたい背負って空を飛ぶジェット装置を使って、KICKASSが自由自在に飛べるようになるのは、非現実的。そんなに簡単にいくのか。
また、KICKASSはその後にガトリングガンで人を撃ちまくるんだけど、それは彼らしくない。もっとしょぼいやり方で、結果的に敵が唐黷體Iなオチが欲しかった。
前半部分の大爆笑シーンで、個人評価はB-。
すみません。画像に知人の同人誌の表紙を勝手に使わせてもらいました。KICKASS関連のものを何持っていないからです。