Amazing SPIDER-MAN (ASM)は今月も2冊到着。924(30)号を読み終えたのでレビュー。筋書をZeb Wells 、画をEd McGuinness、インクをMcGuinness、Mark Farmer、Cliff Ruthburnがそれぞれ担当。
添付画像はMcGuinnessによる 通常の表紙。先月に続いてVariantを買わなかったみたいだ。珍しい。
まずは粗筋サラッと。Norman Osborn を誘拐したDr. Octopus (“Doc Ock”)。昔の悪のNormanに戻そうとするOck。SPIDER-MANはDoc Ockに捨てられた旧式の触手を使いNormanの行方を探り当てた。
いつものように、気に入った台詞やシーンを紹介。今回の山場は前半のNormanとDoc Ockの対決に尽きる。Doc Ockの台詞。”You’re still a villain.”この一言が全て。Normanは悪人であることに変わりない。いくらKindredがNormanを浄化してもね。この話を書いているWellsはその設定にそって、Goblin Serum(ゴブリン化する薬品)を大量に投与してもNormanはGoblinに戻さなかった。話としては合理的で納得。Doc Ockにもギャフンと言わせて気持ち良い。一方、やはり、Normanには悪人にが似合うと思っている読者がほとんどだと思う。そして、PeterがSPIDER-MANであること知っていると言う設定が活きてくる。
次に面白かったのは、Doc Ockの古い触手を装着することで、 Peterが現行の触手も操作できてしまうという流れ。その後のDoc OckとSPIDER-MAN の 対決でそれがどうも活かされていない気がするが、それは置いておき楽しかった。また、相手を見下すDoc Ockの癖や残虐さがPeterに感染してしまうのも良いな。
前回のレビューでのオイラの悪い予感は外れたがまだまだ安心できない。
最終ページのNormanの台詞。”He (Doc Ock) gave the both of us a gift. A much needed distraction from Kamala.” 死んだKamala (Ms. Marvel)の死を今回の騒ぎがひと時忘れさせたということ。前にも書いたかもしれないが、もう少しKamalaとNorman、Peterとの関わりが深く書かれていたら、もっとこの台詞が効いてくる。勿体ない話の組み立て方だな。
Ms. Marvelと言えば、死んだと思ったらもう蘇らせるみたいだ。そりゃないよ。死を軽く扱い過ぎ。まぁ、ヒーローの死を最近じゃ誰も真面目に受け取らないと思うけどね。