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1992年のAmazing SPIDER-MAN (ASM)、Spider Slayers篇の最終話をレビュー。372号、373号について。
筋書きは今回もDavid Michelinie、画をMark Bagley、インクをRandy Emberlinが担当。添付画像は373号の表紙を使用。彩色が良いのかなー。何か惹かれる表紙。
粗筋から。Peterの両親(?)がFBIの局員により連れ去られた。それを追うPeterだが、蜘蛛殺しロボット軍団に行く手を遮られる。Black Catの助けもあり、逃れるのだが、両親とPeterの命は風前の灯。
気に入ったシーンや台詞等を紹介。その前に前号で出た巨大ロボットが複数の人物により操縦されていたと思ったが違った。操縦者は多重人格だった。ちょっと意外だったのでここに書き残しておく。多重人格者同士が争い結局自滅する辺りは、最初の頃のSpider SlayerがJamesonとSmythe博士の仲違いで自滅するのをなぞらえている感じがする。
ちょっとBlack Catのコスチュームがセクシーすぎる。良い子達が読んでいるのに。
オマケの話。突然現れた両親に関し納得出来ていないPeterに対して、死に別れた父親がいるFlashがお互い大人として向き合うチャンスだと諭している。Milgromの筋書が良いな。画がもう一歩なのが残念。
続いてASM 373号。前月のcliff hunger、食肉加工場でPeterが食肉の表面を焼くオーブンへと送り込むベルトコンベアーに載せられるシーン。1960年代のバットマン的展開だね。
悪いFBI局員は実は二重スパイだったわけだが、事件解決後にそれを揉み消そうと、本物のFBI局員が現れるのも面白い。また、Peterがそれを逆手にとって取引するのも良いな。
二重スパイを殴る時のPeterの台詞。”I’d have trouble pulling my punches against this slimeball.”生身の人間に普段は力を抜いて殴っていることが察せられる台詞。両親の命を危険に晒した悪人に対する怒りも感じる。
ちょっと気に喰わない点が二つ。出だしで表紙の色が良いと褒めたのだが、中身の色がもう一歩。サイボーグ化したSmytheの身体が肌色なのはどうか。強そうじゃないんだよね。
もう一つ、Smytheの秘密基地に潜入した際、突然彼とその部下に囲まれたSPIDER-MAN。ちょっと待て、何のためのSpider-senseなんだ。虎穴に入る前にわかるのがこの力でしょう。