PeterのMary Janeへのプロメ[ズへの返事篇、1987年のAmazing SPIDER-MAN 291号、292号
2020-11-08 08:30:00
Peter Parker、Mary Jane Watson (“MJ”)の結婚前のすったもんだを確認中。1987年のAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 291号、292号をレビュー。この当時のアメコミは次の号を読むのを待ちきれない。まとめて買って良かった。
筋書きをDavid Michelinie、291号の画をJohn Romita Jr. (“JRJR”)、292号の画をAlex Saviuk、両号のインクをVince Collettaがそれぞれ担当。添付画像はAl Milgromが描いた291号の表紙。赤い表紙色が印象的。290号でJRJRについて書いたので、今回はSaviukについて。前にも書いたと思うけど、彼は新聞に連載されているSPIDER-MANを長く描いていた。小さなコマの中での人物描写は結構得意、
粗筋から。姉の緊急事態を助けにMJはピッツバーグへ向かった。一方、父親の遺志を継ぎSPIDER-MAN に敵意むき出しのAllister SmytheはSpider Slayer(蜘蛛殺しロボ)を操りSPIDER-MAN をつけ狙う。(父親の話は光文社版スパイダーマンにて紹介されている。)
気に入った台詞、シーン等を紹介。何と言っても前号からの宿題Peterのプロメ[ズに対し、MJの応えは、”No.” 上述の通り彼女は姉の問題(投獄されている)で気もそぞろ。Peterの選んだタイミングは最悪。
1ページの中で、SmytheとMJの明日に対する考えが正反対と言わなくても大分違うことが書かれている。Smytheは悪人であってもアメリカ人。超楽観的。MJは不仲な姉との再会に不安を隠せない。ここではMichelinieが良い仕事をしている。
蜘蛛殺しロボの催眠ガス攻撃に窮地のSPIDER-MANの台詞。”Gotta shake of the effects before that Spider Slayer earns its name.” この表現は英語ならでは。結構好き。
もう一つ。自分の問題を最初はPeterと共有しないMJが電話でPeterに伝えた言葉。この号のハイライト。”People do need each other. And I need you now.” 蜘蛛殺しロボとMJの選択に、PeterがMJを選ぶのは当然だ。
292号でMJの父親が登場。MJの姉Galeが拘置所に入れられているのは彼が原因。もうちょっと伏線とかでGaleと父、MJの関係を説明してほしかったな。
ASM 290号のプロメ[ズは何か急すぎ、かつMJの心を掴めなかったのだが、そんなPeterが、MJの心をグッと掴む言葉を伝える。”I can’t make the choice for you, pretty lady. But I swear I’ll do everything in my power to help you live with decision you make.”
最終ページ、最終コマでのMJの返事は彼女の笑顔と共にある。このコマはSaviukでないと駄目だ。
291号、292号通じて気に入らないのは、蜘蛛殺しロボのデザイン。何とかできなかったのか。
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