最後の1ページを読み終えて、ほろほろと涙が溢れてきました
素晴らしいエンディング
本当に素晴らしいエンディングです
余韻と言うよりも名残惜しいような気持ちで「あと少しでいいから続きが読みたい」と、
本を閉じた今も夢心地でいます
私は子供の頃に行った母との思い出が原点になって、大人になった今も美術館に行くのが好きです
娘が中学に上がり、すこし自分の時間も取れるようになったのでまたふらりと美術館に足を運びたいな、と思っていた矢先に、
偶然寄った本屋で目に飛び込んできた『楽園のカンヴァス』
もう…なんというか…
読み進めながら指先がしびれてくるほど面白かった
中心にある謎、それを解いていくというミステリーでありながら、
胸を打つロマンティックなルソーの世界…
謎を解き明かすまでの7日間が、知らず知らずのうちに「愛おしい時間」になっていく主人公たちの感動を私も一緒に体験できて、こんなにうれしいことはありませんでした
あー、絵を観に行きたくなってしまいます
美術館が好きな母にも勧めてみよう
絵画が好きな夫にも勧めてみよう
ティムと織絵が情熱を共有したように、私も誰かと思いを共有したくなる、
そんな本でした