戦争ものだし、外国の地名や人名が出てくるし、かなり複雑かもしれないと思いながら読み始めたのですが、とても読みやすい戦争小説でした。
大人の私が読んでも面白かったですが、娘でもすんなり読めるのでは、と思います
読み始めたあとすぐにパレスチナとイスラエルの衝突が始まったこともあり、おそらく平時に読むよりも沢山のことを考えながら読んでいました
この本にあるような世界が、実際に間違いなくあるんだな、と。
文体が丁寧で読みやすいだけに、この本の登場人物たちがやけに身近に感じたことも手伝って、強くそう思いました
文章中にある、【戦争の中にある人間は、誰もが自分を正当化している】という言葉
守るものがある以上、そこに自分の暮らしがあった以上、
今の自分の行いを正しいと疑わず、戦う兵士たち
一方の私は、
諍いが起こるたびに、正義について考えては答えが見つけられずに揺らいでいます