氷点下の虹

ささやかな日常の記憶と…
HYDEさんと羽生くんを愛でる独り言ブログ
since 2007.10.22

沼落ち前夜に思いを馳せて…

2023-12-12 12:35:16 | Figure Skate

無邪気に、真っ直ぐに彼に甘える(普段は凛々しく救助活動に従事しているであろう)ワンちゃんを見ていて、なぜかぼんやりと自分の沼落ちの過程を思い返していた。北京以前の私は、彼の報告やショーを見てそれぞれに反応している沼の外の人たちと同じ場所に居たんだ。遠い昔のことのようだけど、まだたったの2年足らずなんだよね。

沼落ち前の、フィギュアに興味のなかった頃の私でも、羽生くんの⛸はこの世の至宝だと震えるほどに美しいと知っていた。なのに、平昌のあの演技を1度でも見たことがあってさえ、TVのスポーツコーナーで映像が流れていれば見る程度だった。なぜかって…あの美しい⛸の裏に、さらにこんなにも美しい魂が存在するなんて夢にも思わなかったんだ。

擦り傷だらけの薄汚れたフィルターを通して彼を見ても、まさかね、そんな綺麗な人居るわけないじゃんって思ってしまう。私も、北京での、あのギリギリの状態で取り繕う余裕などなかったであろうあの立ち姿をきちんと見ていなければ、いまでもチラッと流れる映像を見ては「羽生くんのスケートって綺麗よね~」という程度だったのかもしれない。

北京で彼の足跡を追っていて感じた雷に撃たれたような衝撃は、すさまじかった。そしてさらに、彼を追っているうちに見えてきた、そこに羽生さん家の結弦くんが同居しているというミラクル。なんという不思議な魅力。とんでもない人を好きになってしまったと改めて思う。

泥臭さも、人間臭さも、全てを真っ直ぐ⛸にぶつけて、曝け出して、それでもなお輝く彼の美しさと純粋さに、どうしようもなく心惹かれる。神のように崇拝しているわけではないんだ。抗えないほどの魅力に吸い寄せられてしまうんだよ。あの訓練されている災害救助犬でさえあれなんだから。私なんてチョロいものでしょ。

MIKIKO先生が言われたように、こうして彼を真っ直ぐに見つめて応援できる幸せは、頑張って魂まで汚れきらずに一生懸命生きてきたご褒美なんだ。彼を好きだと思える自分を誇りに思い、これからも心からの声援を彼へ送り続けたいと、改めてここで宣言しておくことにする。(しかし、羨ましいお犬さまだな…)


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