ナチュラリスト達

原発の再稼動に反対している作家やアーティストに共通しているのは何だろうか？
ナチュラリストであるという事だ。
彼らの殆どは感覚に訴える物を創造する業務についている為、必然的にナチュラリストの様な小洒落た生活に憧れを持つ様になる。
いかにも正しい行いの様に見えてくるのも無理はない。
江戸時代には、小さな村が夜盗に襲われて村人全員が惨殺される事件など日常茶飯事であったろう。
そういった小さな村で自給自足に近い生活をしている人達もまた、ナチュラリストであったに違いない。
幸せの国と言われるブータンもまたナチュラリストの集まりだ。だから幸せに決まっている。
しかし、急峻な地形に囲まれて尚且つ高地の為、生活するのが難しいから襲われなかっただけで、そういった地域が利便性がよく温暖な地域にあったらとっくに侵略されていたであろう。

現在の日本に視点を移してみる。
日本はアメリカに７０年ほど前に第二次世界大戦で敗北し、国土の全域がアメリカの支配下になった。
そのせいで、日本各地にアメリカ軍の基地が点在している。
日本はその下で、アメリカ軍の存在を容認しているのは、安全性が担保されるという利点があるからだ。
つまり、アメリカ軍がいるから安全であるという感覚に無意識のうちに支配され、自分達で守ろうという感覚が殆ど無いのだ。
現在の日本人の多くは、ナチュラリストになりつつあると言える。
そして、それを強力に推し進めようとしている影の人物に操り人形の様に操られているのだ。
アメリカにとっても最終的に財政破綻して、日本が破滅するのを待ちわびているかもしれない。
それは本当の意味での第二次世界大戦の終結を意味する。
日本の国旗が星条旗に変わる時だ。

日本はやがて現在のハワイやアラスカ、グアムといった国と同レベルの一島国へと下野する事になる。
日本のアーティスト達がそれを望んでいるのは、のんびりと暮らしたいという一念からであろう。
彼らには日本人の誇りなど微塵も無い。英語でしゃべる事に憧れをいだく俗人だ。
その内、無理なく誰でも英語がしゃべれる様になるだろう。その代わり日本語をしゃべる者は誰もいなくなる。
日系３世に日本語でしゃべっている者がいるだろうか？

しかし、この事によって日本が幸せの国ブータンの様にはたしてなるのだろうか？
ロシアが黙っているだろうか？北海道全域をロシアにしようと目論む可能性も否定できない。
そうなれば日本国土が戦場と化す可能性が出てくる。
中国も黙ってはいない。
尖閣諸島だけでなく沖縄も中国軍の攻撃にさらされる事が予想される。
北朝鮮も息を吹き返すかもしれない。
中国と歩調を合わせて朝鮮戦争を再開させるのは予想に難くない。
アメリカ軍は、北海道、韓国、沖縄の３地点で各国と戦闘を繰り広げる事になる。
自衛隊も参加するだろうが、この時はすでに自衛隊ではない。アメリカ軍極東支部隊へと改められている。

この様に、戦争はしてはいけませんなどといくら念仏の様に唱えていても、財政破綻すれば日本は他国の手の平の上で突き動かされる事となるのだ。
また、ナチュラリストの様な生活をしたい、などという寝ぼけた発想も、世界恐慌になれはぶっ飛んでしまう。
ナチュラリストにならなくとも必然的に道端に生えている雑草を食べなければ餓死してしまう様な生活が待っているのだ。