今日の川柳
民主主義胡坐をかけば出し抜かれ
みんしゅしゅぎあぐらをかけばだしぬかれ
金権政治が横行し一見民主主義の体裁を装っているが危うい現代日本。
うかうかしているとお隣の大国中国に飲み込まれそう。
大国の専制政治国家と対等に付き合っていくには、
心底真っ当な民主主義を確立、国のあるべき姿、手本をきちんと示し続ける他ない。
泡盛で夏日すっきり払い退け
あわもりでなつびすっきりはらいのけ
やはり泡盛は南国のもの、キレがいいです。
ヒマワリと齢八十あっぷっぷ
ひまわりとよわいはちじゅうあっぷぷ
ドキドキしますね、なーんちゃって。
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古(江戸）川柳 おちぼひろい 田辺聖子選
前だれでふきふき内儀あいさつし
6/1
千両とアイコに太郎お気に入り
夏至間近ヒヨと同時に床を上げ
ファミレスの昼のビールも泡と消え
6/2
焼肉のランチに釣られ墓参り
昔から自粛は悪事なれの果て
ゴミ出しと掃除で埋まる七曜表
6/3
八十年落ち着きのなさ幸いし
明細書だけが残った退職金
紫陽花や一鉢一輪他はなく
6/4
青梅が梅酒待つとのメモを添え
渋沢伝コロナの前を素通りし
なおみさんラリーはコートだけにして
6/5
くしゃみして初めて分かった後遺症
はしゃぎぶりコロナの後の夢宴
再放送犯人忘れてまた夢中
6/6
再放送犯人忘れてまた夢中
懇ろや花喰う虫も喜寿の掌
忍び旅二つ目玉に睨まれる
6/7
なぁーんだオレと変わらぬ縄文人
会津旅じゅうのおきてを土産とし
運動会止めた五輪に子のぼやき
6/8
水無月や前線いつもの処におり
訳あって家電は一代前を買い
スキヤキにしらたき大手振って入り
6/9
甘味党あれもこれもと城下町
八十年メッキも剥がれ生地露わ
今月も誕生日あり娘・孫
6/10
秋桜春に咲いても秋桜
干し物に逸品がある城下町
大雨も一期一会の旅支度
6/11
旅烏明日の命を繋ぎ止め
まだ早い宥め賺せど夏日来る
辛党もわが意得たりと城下町
6/12
見溢して無念な旅も旅のうち
真夏日が来れば来たらで梅雨を待ち
鎖国解き出島になりそな五輪村
6/13
梅雨入りを前にしてこの夏の空
趣味昂じ空気と化してボランティア
我儘な専制主義に灸をすえ
6/14
後ろ髪引かれて呑兵衛米どころ
ワクチンを打ち終え自縛の縄が解け
認知症検査も二度目勝手知り
6/15
夏至近く禿頭に近い三分刈り
昼近く琴と鼓が夏日摘む
「接種済み」と履歴の空欄敢えて記し
6/16
五輪前コロナ対策たが外し
二度あれば三度もある想定外
狂い咲き花咲爺の出番なく
6/17
清兵衛が会津の旅の幕を引き
今回も五輪はテレビでよしとする
パパ活は育児なのかと疎いパパ
6/18
解散なぞもっての他の政
偉人伝餓鬼も英世に畏まり
憶えも確か人生百年お墨付き
6/19
ノーベル賞もらった後が短かすぎ
教科書でなるほど腑に落つ微積分
声変わり少年野球出番来る
6/20
がんばりのわりに父の日影薄く
電子辞書文字のサイズも終に「大」
コロナ禍はマラソン時にダッシュ強い
6/21
酒出さぬ出すで五輪は五里霧中
夏の花替わりに根こそぎ春の花
唄下手もこの木何の木口遊む
6/22
水撒いて虹を手玉の元幼児
ヨコハマに丁半めぐる長選び
初スイカ孫のテストへ応援歌
6/23
改ざん劇幕間終えて第二幕
雨粒に打たれ葉ごとに舞うダンス
百名山余力はないが余韻でき
6/24
詐欺注意今日も空から声が降る
野に在って共通集合相容れず
心痛の余りしばし床に伏し
6/25
コロナよりワクチン怖がるチルドレン
マンションにシニアがつけど入れない
自粛中鬼のいぬ間に値上げされ
6/26
新茶ならどこでも美味い舌をもち
再会(サイチェン)と紅いリンゴに頬よせる
気のせいか腰シャンとなり接種終え
6/27
みすず飴せめて旅をと口に入れ
かりゆしのシャツ買い足して夏を待つ
日にウン万川柳残す奇々怪々
6/28
あばた面代田に映り惚れ直し
サル学がヒトをこの世に引き戻し
梅雨の蠅両手合わせど容赦なく
6/29
手を揉めど疑心暗鬼のおもてなし
ベンチャーズ前にも後にもエレキなく
池袋免許返納メドが立ち
6/30
本梅雨や全日雨も仕方なく
自粛中これ幸いと世界旅
コロナ禍で逸話の山が積み上がり
