今日の川柳
ジジババの奥の手小遣いよい効き目
じじばばのおくのてこづかいよいききめ
よい効き目よい効き目
奥の手がある。
幼稚園なぜか昔は遠かった
ようちえんなぜかむかしはとおかった
遠かった遠かった
七十数年前、かつて通園した幼稚園。今も健在です。
むろん子どもの足、しかも道草くいながら。
当時小一時間はかかっていたでしょうか。
先日歩いてみたら15分ほどでした。
花守になりきりすでに十五年
はなもりになりきりすでにじゅうごねん
花守や花守や
気分だけは隠居。
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【余録】
関西電力美浜原子力発電所見学 (1995/9)
今から四半世紀も昔、平成7年(1995)福井県は敦賀市の関西電力美浜原子力発電所を見学した。
丁度、フランスの地下核実験が間近に迫っていたので、案内をしてくれた方には申し訳なかったが複雑な気持ちで見学をたのを憶えている。
いろいろ問題が指摘されながらも今の日本の電力事情は、原子力発電抜きには考えられない現実がある。
小生が見学をしたのは、1号機、すでに当時で20年間にわたって運転し続けているものだが、その1機で約30万kwh(普通の民家約20万戸が消費する電力をまかなえる)の電力を発電する能力を有する。
原子炉で得た熱エネルギーで水を沸かし、その蒸気で巨大なタービンを回す仕組みなっているが、さすがタービンが高速で回転している部屋は人の声が聞こえないくらい騒々しい。しかしその部屋を一歩出ると、発電所全体は静寂さに包まれている。
小都市ならまるまるまかなって余りある電力が生み出されているとはとても信じ難かった。
唯一、太い送電線が数本、都市に向けけて伸びているのが証しだった。
敦賀の海は美しい。複雑にいりくんだ入り江の傍らに、発電所はある。
ふだん、都市圏で何気なく使っている電力がこのような美しい所で作られていることが不思議な感がした。
これからも大きな事故が起きないようにと祈りつつ発電所を後にした。