今日の川柳
一刺しに一億人の安堵賭け
ひとさしにいちおくにんのあんどかけ
ファイザー社製のコロナワクチン（ネットより）
この先まだいろいろあると思うが、待望の新型コロナワクチンが国内で出回るようになった。
このワクチン、果たす役割は戦後間もなく入ってきたペニシリンに匹敵するだろうか。
半年以上も待ち続けたワクチン。医療科学に期待する。
兜町札束舞うらし三万円
かぶとちょうさつたばまうらしさんまんえん
日経平均株価が３０年ぶり（リーマンショック以来）に三万円台に乗ったとか。
我が身辺にはその気すらなし。
あの枝へヒマワリくわえ四十雀
あのえだへひまわりをくわえしじゅうから
ネットより
一粒口にくわえて一目散にお決まりの枝へ散っていく。
この冬も元気で越せそうだ
2021
今日の川柳
無観客拍手も試合のうちと知り
むかんきゃくはくしゅもしあいのうちとしりみ
テニスオーストラリア女子オープン
無観客試合だがしっかりと拍手の音声が入ってくる。
どこで手をたたいているのだろう。
ボールもよく弾んでいるように見える。
陽と雨と風と戯れ花は咲き
ひとあめとかぜとたわむれはなはさき
実感ですね。
ヒトも同じような気がします。
老眼を魚眼にすげ替え前を向き
ろうがんをぎょがんにすげかえまえをむき
高齢者の特技。
魚眼レンズへ切り替え。
しょぼついた目の涙を拭って、広く世の中を見渡したい。
2021
今日の川柳
オレオレと孫が名乗れば山と川
おれおれとまごがなのればやまとかわ
オレオレ詐欺に孫が登場。
爺と婆が孫に弱いことを知っての詐欺。
ダマされんぞ。
万が一のことを想定して合言葉を交わすことにしている。
ハーモニカふるさとラインで孫へ吹く
はーもにかふるさとらいんでまごへふく
小学校以来７０年ぶりにハーモニカを吹いてみた。
頁岩も風と光に座を譲り
けつがんもかぜとひかりにざをゆずり
油分を含有するシェール (ネットより)
エネルギー資源の変遷。
学生時代、まさかこんな時代が来るとは予想だにしませんでした。
かつて頁岩（シェール）は原油を産出することから
米国を中心に開発が進み、世界の原油情勢は大きく変わってしまった。
あの石油消費大国・米国がなんと原油輸出国になってしまった。
しかしそのシェールオイルもカーボンフリー時代を前に主役を交代する時代になった。
なんとあの固い岩石が風と光のまえにもろくも崩れ去ることになったのである。
2021
川柳しま専科
十年目油断するなとジャブを出し
じゅうねんめゆだんするなとじゃぶをだし
一昨日深夜の福島県沖地震(M7.1)。
2011東北巨大地震（M9.1）の余震だという。
相模トラフを身近に抱える首都圏。
生活者にゆめゆめ油断する勿れとの警告か。
冬枯れを厭わぬ花の意気欲しく
ふゆがれをいとわぬはなのいきほしく
ノースポール 2021/2/1
切実な思いです。
罰則は守らぬ人がつくるもの
ばっそくはまもらぬひとがつくるもの
ではありませんか。
2021
今日の川柳
辞任劇一億人が民度上げ
じにんげきいちおくにんがみんどあげ
民度という尺度があるのかどうか判りませんが・・・。
背景は日本社会が未だに封建制の衣の切れ端を身に纏っているということでしょうか。
しかし不幸中の幸い、
特にこれからの世界を生きていく日本の若い方にとり
反面教師としてよい学習の機会となりました。
今回の舌禍事件をきっかけに、
差別のない未来への兆し、灯に火が入ったと思う。
正直、小生は彼のコメントの一節がこんなにも大きくなるとは思い至りませんでした。
国際社会にとり、それほど敏感になっている内容なのだと肝に銘じました。
参考
～民度（ウイキペディアより）～
民度（みんど）とは特定の地域・国に住む人々または集団の平均的な知的水準、教育水準、文化水準、行動様式などの成熟度の程度を指す
牡蠣喰えば東北の深海(うみ)恙なく
かきくえばとうほくのうみつつがなく
東北大震災から間もなくまる十年。
この地域は当分巨大地震はないと思うが・・・。
牡蠣はなにも語ってはくれないが、注意だけは怠るなと。
昨日の福島県沖のM７を越える地震はそれを警鐘している。
他家の花主は見えぬがよく語り
よそのはなぬしはみえぬがよくかたり
と思います。
2021
