今日の三句
洗い物受けて白寿は恙なく
あらいものうけてはくじゅはつつがなく
老健に入所している白寿の母。
コロナ禍で面接は月一度のリモートのみ。
ふだんは洗濯物のやり取りで恙ないことを確認している。
ネット旅宝さがしで日が暮れる
ねっとたびたからさがしでひがくれる
玉石混合の数多のネット記事。
日に一つでも見つかれば御の字。
黒い雨大雨小雨のふるい分け
くろいあめおおあめこさめふるいわけ
理不尽なふるい分けがなされて７６年。
国はなにを恐れていたのか。
やっと望まれる判決がもたらされた。
国はこの判決を最終としていただきたい。
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古(江戸）川柳 おちぼひろい 田辺聖子選
手がさはり足がさはりで仲直り
今日の川柳
四里の道ゆうやけこやけ詩は肥え
よりのみちゆうやけこやけうたはこえ
ネットより拝借
この歌の情景は、中村雨紅の故郷である東京府南多摩郡恩方村（現在の東京都八王子市恩方町）。
当時1919年（大正8年）勤務していた東京の下町の小学校から、ときおり実家へ帰る。
家につくころにはしばしば陽が暮れてしまうという。
恩方にある実家へは、八王子の駅から約４里（陣馬街道）歩くという。
恩方町に住む方々、町の様子がいつまでも唄い語り継がれる、いいですね。
棋聖戦目がまわるほど深く読み
きせいせんめがまわるほどふかくよみ
棋盤をみつめる目の動きが上下左右と実によく動きますね。
いろいろな手を思い描いているのでしょう。
メダカの稚魚生まれ寿ぐ老いの友
めだかのこうまれことほぐおいのとも
数匹ほど、体長５ｍ/ｍほどにもなろうか。
かわいいものです。
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古(江戸）川柳 おちぼひろい 田辺聖子選
糠味噌へ思い切る手のうつくしさ
今日の川柳
相すまぬそっぽ向くユリそっと切り
あいすまぬそっぽむくゆりそっとしきり
今春求めたカサブランカの球根、期待に応えて立派に咲いてくれました。
あっちを向いて咲いた花は花のすぐ下を切り、室内に飾って楽しむことにした。
回想の序章はいつもセピア色
かいそうのじょしょうはいつもせぴあいろ
幼稚園入園時（1948/4）
印画紙に焼き付けた古い写真にそのよさを覚える歳になった。
たった一枚の古ぼけた写真が、一瞬に何十枚（何百枚？）にもなるシーンを甦らせてくれる。
飛び込んだ店に老爺はめくるめく
とびこんだみせにろうやはめくるめく
2021/7/9 神奈川県 伊勢原市「豊田屋(大正元年創立)」にて
太田道灌の没地、神奈川県伊勢原市は、今年で開村４００年になるという。
こういう店に入ると心が躍る。
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古(江戸）川柳 おちぼひろい 田辺聖子選
見ましたは細面だともめるなり
今日の川柳
空梅雨が今は恨めしゲリラかな
からつゆがいまはうらめしげりらかな
最近の梅雨は土砂降りの傾向、
空梅雨も死語になりつつある。
競技より辺りに見惚れトライアスロン
きょうぎよりあたりにみとれとらいあすろん
たくさんの選手が次から次へと種目を替えて競い合う。
世界各地で開かれるトライアスロン、風景が楽しみ。
歯磨きは腰を屈て我が手引き
はみがきはこしをかがめてわがてびき
腰痛もちにはよくないが、飽くまで自己流です。
なぜかって？・・・。
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古(江戸）川柳 おちぼひろい 田辺聖子選
末ながくいびる盃姑さし
今日の川柳
主に似て真っすぐ伸びぬヘボキウリ
ぬしににてまっすぐのびぬへぼきうり
そんなことまで似なくていいものを。
天水にボウフラ湧かし動物記
てんすいにぼうふらわかしどうぶつき
天水を貯めているポリバケツ。
ボウフラが湧きあの奇天烈な泳ぎ（？）のパホーマンス
成虫直前までは楽しんでみることにする。
六割に托してハイク梅雨最中
ろくわりにたくしてはいくつゆさなか
雨雲の動きに注意しつつ、降水確率４０％を頼りに。
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古(江戸）川柳 おちぼひろい 田辺聖子選
よりたまえ上がりなんしとあら世帯
