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日本歴史紀行

現代語訳 徳川実紀 1 家康の誕生


松平竹千代 像
愛知県岡崎市岡崎公園








現代語訳 徳川実紀 


このカテゴリーの記述は、徳川実紀を中心に徳川家と一族、家臣に至るまで、伝説、伝承、地域に残る逸話を他の資料も交えて補完を目指したものです。



1 家康の誕生


天文十一年 十二月二十六日、虎の刻。
於大の方より若君が安らかにお生まれになった。

これぞ天下無疆( #てんかむきょう)の大統を広げることとなる当家の烈祖東照宮でいらっしゃる。

そのときの奇瑞(吉兆)が様々世に伝わることが多い。

(於大の方が鳳来寺峰の薬師に祈願があって、七日満願の夜、薬師十二神将の寅神を授けられた様子が見られてから、身重になられるなど、日光山の縁起にも記されてることが多い。)

石川安芸守清兼が蟇目役(#ひきめ)を務め、酒井雅楽助正親がへその緒を切る胞刀を奉じた。


若君は七夜に竹千代と名を付けられた。

後に泰平の世を築く東照大権現、神君と謳われ 
ることとなる徳川家康である。





#てんかむきょう~限りなく永く続くこと

#ひきめ~蟇目とは、矢の先につけた蟇目鏑のことで、木を挽いて削るので引目といい、その形がヒキガエルに似たことから蟇目ともいわれる。
射手を定め蟇目を行い、胎児の健やかな成長を祈り行った。

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