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玄奘三蔵院伽藍
奈良県奈良市西ノ京町
薬師寺 玄奘三蔵院(げんじょうさんぞういん)
奈良県奈良市西ノ京町
玄奘(げんじょう)三蔵は、西遊記で有名な三蔵法師の名で実在した人物です。
(ただし、猿の孫悟空や豚の猪八戒らを従えての旅ではありませんでしたが…。)
玄奘三蔵は唐(現在の中国)の生まれで、日本の飛鳥時代に唐から釈迦の生誕の地 天竺(てんじく~現在のインド)へ釈迦の教典を求めて旅に出た僧侶で、足かけ17年に及ぶ三蔵の旅は教典を1335冊持ち帰り、翻訳に生涯を捧げました。
1942年 昭和17年の太平洋戦争の戦時中、中国 南京に駐屯していた日本陸軍により荒れ果てた玄奘三蔵の墓が見つかり、遺骨を持ち帰りました。
三蔵の遺骨は戦時中ということで密かにされ、戦後、明らかになると、埼玉県岩槻市の慈恩寺におさめられていた遺骨を薬師寺が分骨を受けました。
平成の世となった1991年 平成3年、三蔵の遺骨を守る玄奘三蔵館が建立されました、
本日、5月5日は薬師寺における玄奘三蔵院大祭が行われ、夜には一面に燈籠が敷き詰められ、万燈供養祭が行われます。