玄奘三蔵法師像
奈良県奈良市西ノ京町 薬師寺 玄奘三蔵院伽藍
玄奘(げんじょう)三蔵法師
三蔵法師といえば、日本では西遊記で知られる経典を天竺(主に現在のインド)まで求める旅をした隋国(主に現在の中国)の僧侶ですが、三蔵とは〜釈迦の教えとなる(経)、仏門に入った者が守る法〜戒律の(律)、
そして経と律を学び、研究した(論)を究めた高僧のことを表し、一般に大勢の三蔵法師がいましたが、玄奘三蔵は特に優秀な僧で、また、
日本で語られる西遊記の三蔵法師といえば、玄奘三蔵のことを表します。
西暦602年、玄奘三蔵は陳氏の4男として誕生しました。俗名〜陳褘(ちんい)。
同時代、日本は推古天皇の時代。
仏教伝来から丁度 半世紀、最初の官寺〜四天王寺の創建から10年という頃でした。
陳褘が10歳のとき、役人だった父が亡くなり、出家していた次兄に引き取られるも、幼いため入門は叶わかったものの、間もなくその優秀な片鱗を見た住職により許され、僧侶として認められ出家、法名を玄奘(げんじょう)と改めました。
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