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薬師寺 西塔
奈良県奈良市西ノ京町
薬師寺は飛鳥時代末期の680年 天武天皇9年、天武天皇が病に苦しむ皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願し建立を命じますが、創建を見ずに祈願した天武天皇が686年に崩御します。
病の癒えた皇后は天武天皇の後を継ぎ、持統天皇として即位し、天武天皇が建立を命じた薬師寺の造営を進め、飛鳥に創建しました。
その後、都は藤原京から平城京へと遷都して移り、薬師寺も平城京へと移ったのか現在の薬師寺です。
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薬師寺 西塔
薬師寺は南都の七官寺として隆盛となりますが
、戦国時代の享禄元年(1528年)に起きた兵火により焼失し、その後長らく再建されずに東塔のみが残されて来ました。
約40年前の昭和56年(1981年)に約450年ぶりに再建されます。
現在も新しさを感じさせる塔として薬師寺を象徴するものとなっています。
再建された西塔は、金堂などその他の再建された建物と同じ様に朱色が目立つ華やかな外観となっており、西塔の連子窓は青で、東塔の落ち着いた雰囲気とはまた異なる趣きを感じます。