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日本歴史紀行

歴史めぐり 街物語 11 ‐ 7 静岡県 掛川市 7





潮騒橋
静岡県掛川市国安


【歴史めぐり 街物語】の記事も100本目となりました。


今回はまだ比較的浅い歴史ですが、
橋を取り上げました。




掛川の最南端、遠州灘を見渡す国安砂丘から菊川の河口に架かる珍しいデザインの橋があります。


潮騒橋と名付けられた この橋は、太平洋岸自転車道(千葉県から和歌山県までを結ぶ日本最長の自転車専用道路)を兼ねた静岡県内の浜松御前崎自転車歩行者専用道路橋で、1995年(平成8年)に開通し、今年で開通30周年を迎えます。








菊川の河口



潮騒橋は、長さ232メートル、幅3メートル、河口からの高さは9.5もあり、これは菊川河口からの大東マリーナから船舶を通航させるためでもあります。


景観にも特徴的な橋のデザインもこれには理由があり、4径間連続上路式PC吊床版橋という聞き慣れない世界的にも珍しい形式の橋で、よく見られる一般の橋桁のような部材が曲がることによって荷重を支えている【梁構造】の橋とは違い、潮騒橋は橋の部材が伸びることによって荷重を支える【吊構造】の橋です。


一般的な構造の橋に見られる梁構造と、潮騒橋に採用された吊構造の大きな違いは、例えると、洗濯物を干すときの物干し竿と洗濯ロープを思い浮かべると良く分かります。


洗濯ロープの場合にはある程度強い引張る力が必要となりますが、上下からの重力が加わる物干し竿に比べて、左右の引っ張る力により、ずっと細いロープで同じ役割を果たすことができます。


国安砂丘







黄昏時の潮騒橋









太平洋岸自転車道を通行するサイクリストからはこの地域のランドマークとして、また国安砂丘と隣接する大東総合運動場等への架け橋として利用され、何より海岸の景観に溶け込む珍しいデザインに人々は惹きつけられます。





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