春日大社
奈良県奈良市春日野町
春日山麓の森に鮮やかな朱塗りの社殿が美しい春日大社は、710年 和銅3年、平城京遷都の際に藤原不比等が藤原氏の氏神として常陸の鹿島神宮から武甕槌命(たけみかづちのみこと)を勧進したのが始まりとされ、その際、武甕槌命は白鹿に乗ってやって来たとされ、この伝説の様な出来事が奈良の鹿は神鹿と称され、現在に至るまで大切にされてきました。
一の鳥居
奈良の鹿
参道 石燈籠
一の鳥居から本殿まで約1キロ続く長い参道には二千基もの石燈籠が並び、節分や御盆に本殿の銅燈籠と共に火が灯される万燈籠の儀式が行われます。
中門
神域 御葢山浮雲峰礼拝所
藤原不比等による勧進から半世紀、768年 神護景雲2年、春日山麓に社殿が造営され、優雅な銅の吊り燈籠が並ぶ回廊に囲まれる本殿が建立されました。
春日大社は藤原氏の隆盛と共に貴族から武家、庶民に至るまで多くの崇敬を集め、明治になり廃仏棄釈で廃絶の危機にまでなった氏寺の興福寺とは対称的に繁栄しました。
本殿の撮影は禁止され、奈良最大の祭りである若宮おん祭りは、春日大社の末社 若宮神社の祭礼です。