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日本歴史紀行

歴史紀行 83 静御前 像


静御前 像
茨城県古河市下辺見



〜【しづやしづ 賤のをだまき繰り返し昔を今になすよしもがな〜】



現代語訳
【静や静、と布を織るおだまきのように愛しい人が、繰り返して私を呼んだ昔が恋しい、今があの頃であったら良かったのに】


〜【吉野山 峰の白雪 踏み分け入りにし人の 跡ぞ恋しき】〜

現代語訳
【吉野山の峰の白雪を踏み分けて姿を隠していったあの人(義経)のあとが恋しい】

この歌は源頼朝に捕らわれた静御前が鶴岡八幡宮で義経を想い舞った際の歌詞です。






愛妾の身ながら、源義経に深い愛情を受け、明日をも知れぬ逃亡の旅へ共に出た静御前。

土佐坊昌俊による義経を狙った襲撃は、義経と僅かな主従の反撃に敢え無く敗れ、義経は怒りのままに頼朝追討の宣旨を後白河法皇に出させたものの、頼朝の政治力の前に紙切れ同然の事態に、頼朝は待ってましたとばかりに義経追討を鎌倉の御家人に宣言します。

義経の下に集う兵はごく僅か、趨勢を見誤ったことを痛感した義経は西国を目指し京を落ち延びるものの、船は嵐により岸へ戻る羽目となり、女人達を解放し、大和の吉野山へ向かいます。

静御前は義経主従と行動を共にしますが、彼女にとって過酷な運命が待ち受けていました。



2に続きます。





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