突然の訃報に驚きました。
静岡県自慢のグルメ、げんこつハンバーグを生み出した【ハンバーグレストランさわやか】の創業者、富田重之さんが亡くなりました。
歴史紀行 食事 編 20 げんこつハンバーグ 〜さわやか菊川本店
炭焼きレストラン さわやか菊川本店
静岡県菊川市加茂
静岡県民の~ふるさとの店~を歌い文句に、静岡県民に絶大な支持を受け、待ち時間がタマにキズの、いまや静岡のソウルフードともいえるのが、ハンバーグレストラン【さわやか 】のげんこつハンバーグです。
そのこだわりの美味しさは静岡県内のみならず、日本全国に熱狂的な さわやかファンを生み出し、不動の人気ハンバーグレストランとなりました。
この大人気ハンバーグレストランさわやか。
昨日、1号店である菊川本店が開店記念日でもある昨日、7月5日にリニューアルオープンしました。
さわやか菊川本店 新店舗
創業当初の【さわやか】は、炭焼きレストランとしてではなく、喫茶店としてのデビューでした。
1977年 昭和52年7月5日に小笠郡菊川町(現在の菊川市)に一号店コーヒーショップさわやかとしてオープンしました。
改装前のさわやか菊川本店
さわやか げんこつハンバーグ
以後静岡県西部を中心に店舗を展開、1988年6月の浜松和合店出店に伴い本部を浜松市に移転。その後、げんこつハンバーグが主力メニューになり、1989年8月に店名を現在の名称「炭焼きレストランさわやか」に変更しました。
こうした店のサイドメニューが人気を博して店舗展開が拡大した例は意外にもありますね。
2017年 平成29年現在、西は湖西市の新居湖西店から、東は御殿場市の御殿場インター店まで県内で31のチェーン店を持ち、特に県内最大の繁華街の浜松市には10店舗以上の店舗があり、静岡県遠州地区における代表的な地場外食レストランの1つです。
店舗網が静岡県内のみの理由として、県中西部の袋井市に位置する本社工場からの肉の配送時間距離の関係と、鮮度にこだわるために仕入れた肉はその日の内に使いきることを厳格に徹底しているためで、その結果 県外への出店は行わないのが大前提で、これは、2012年に新東名高速道路が部分開通して、県内を東西に横断する高速道路網が二重化してもなお、県東部の御殿場市に御殿場インター店を出店するに留まり、こうした静岡県内への店舗展開にこだわる姿勢も、静岡県民に愛される理由のひとつでしょう。
さわやかの出店攻勢は今後も続き、県中西部に集中していた店舗展開も徐々に県東部へとシフトチェンジし始め、伊豆方面への出店の足掛かりとして、今年11月、函南店をオープン予定です。
1号店である菊川本店は2006年に現在の場所へ移転したため、最も古い店舗は2号店の掛川本店ですが、さわやか発祥の店として、現在も待ち時間の長いにも関わらず、順番が待ち遠しいハンバーグを食べられます。
本店の名物メニューは、厨房で牛肉100%の挽肉(250g)を備長炭によって焼き上げ、熱した鉄板に乗せて客席に運ばれ、(この時点では中身はレア状態)。客席で店の認定を受けたスタッフがハンバーグを縦半分に切り分け、熱した鉄板にレア部分を押し付けて火を通します。
そして適度な焼き加減になったところでオニオンソースかデミグラソースをかけて付け合わせとともに提供されます。
とくに休日前には、あまりの来店者に備え付けの発券機がフル稼働し、長時間の待ち時間にもかかわらず、多くの来店者がハンバーグを求めてやって来ます。
追記
逝去された創業者、富田重之さんのご冥福をお祈り致します。