連日報道されていたいじめ問題に便乗して「私もいじめられっ子(被害者)でした」とカミングアウトする芸能人が我も我もと名乗り出ていたようですが、その割には「私はいじめっ子(加害者)でした」というカミングアウトはほとんど見かけない。どこかで見かけたような気もするのでゼロとは言わないが。
いじめっ子といじめられっ子の比率を考えれば明らかにいじめっ子の方が多いはずなので、いじめっ子経験者は多数いるにもかかわらず、その過去を隠しているということになる。
加害者側が自分の罪を反省せずに世間から隠して善人顔していることにはムカつくが、とはいえ、あえて公言することではないと思うので、言いたくなければ言わなくてもいい。
どちらかというと問題なのは、こういう時にまるで正義漢ぶってしゃしり出てくる被害者面の「いじめられっこ経験者」だと思う。
いじめ問題が世間で報道され、注目されるようになってやっと出てきて「私もいじめられてました、いじめは許せない」とか言っているのを見ると、いじめ問題に便乗した売名行為かと疑ってしまう。
芸能界は名前が売れてナンボの世界だろうから、世間で注目されている話題に乗っかるのは常套手段。こういう時にこぞって出てくるのは自分自身が注目されたいだけで、「いじめ問題」を利用しているに過ぎない(と勘繰ってしまう)。
事実、彼らは自分自身が注目されたいのだ。だからこそ芸能人になったわけで、彼らの本質ともいえる。
そして、そんな性格だからこそ周りから疎まれていじめられたりするのだ。
自分が注目されたいと思ってるやつ、ウザいでしょ?
その「ウザい」と思う気持ちがいじめにつながるわけ。
いじめる側は、「ウザい」という理由によっていじめを正当化しているから、いじめている実感がないんだよね。
もっというなら、いじめられっ子だった人間は、たまたまその集団の中では弱い立場だったためにいじめられただけで、逆の立場ならいじめっ子になる可能性も非常に高いということ。そもそも性格的に意地が悪いのだ。
おそらく、隠しているか自覚がないだけだと思うけど、いじめられた経験のある人の中にはいじめた経験がある人も多いはず。
人間とは、そういうものだ。
いじめ問題を真剣に考えているならば、こういう世間から注目を浴びている時だけでてくるのではなく、普段からもっと真剣に問題に取り組んでもらいたい。