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「全てあなた次第」と適当なこと言う占い師(マツコ&有吉の怒り新党より)

2014-01-24 21:28:22 | エンタメ

何か面白いテレビ番組でもやってないかと思って、携帯のワンセグをつけて観ていたのですが、「マツコ&有吉の怒り新党」という番組で占い師の話題が出ていました。面白そうだったので録画して後でよく観てみました。

先日、1月22日に放送されたものですが、その中で、『「全てあなた次第」-適当なこと言う占い師』という投稿について議論する場面がありました。内容は大したことはありませんが、こういう場面ではぜひ私も会話に参加させてもらいたいと思ってしまいました。

以下のその場面の引用をしておきますが、合間に私のツッコミも入れておきます。

まず、総裁秘書の夏目三久さんが読み上げる投稿の内容です。投稿者は主婦(37才)女性だそうです。

手相を占ってもらったら「すべてあなた次第」と言われました。

一緒に占ってもらった友人はいろいろ当たっていたようですが、私は「すべてあなた次第」。

そんなの私にだって言えます…。

それでお金を取って良いのでしょうか。

確かに、手相を見ているのに「全てあなた次第」では、それこそ「筋」の通らぬ話かもしれませんね。それではまるで「あなたの手のひらにはしわが一本もありません」と言っているようなものです。

以下、政調会長の有吉弘行さん(以下「有吉」)と幹事長のマツコ・デラックスさん(以下「マツコ」)の会話の引用です。

有吉:
占い師 総選挙」みたいなのを一回やんないといけないと思うよ。毎年一回、二年に一回。
やっぱり、あんまり当たってないやつは剥奪していかないとさ。

マツコ:
どうやって判断するのそれ?

有吉:
まあでもその人に受けた人は任意で……

マツコ:
じゃあそういう協会みたいなのを作って抗議するのね。

有吉:
あんまりにもいい加減すぎる。
自由なんだもん。
何でも言いたい放題なんだもん。

マツコ:
でも、それが望みなんじゃないの、みんなの。

占い師が「当たる」「当たらない」で評価されてしまうとしたら、私なんぞは真っ先に資格剥奪されてしまいますね。

でもまあ、私のような無名の占い師はともかく、有名でガッツリ稼いでいるような占い師の方が困るでしょうけどね。そもそも「当たる(だけの)占い」なんてものは存在せず、だいたいどの占い師も同じ確率で当たり、同じ確率で外れるものです。

もし、本当に通常ではありえないほどの確率で当たる占い師がいたとしたら、その占い師は占いで当てているわけではなく、それこそインチキなテクニックを駆使して当てているはずですから、総選挙で上位に来る占い師ほど「信用できない占い師」ということになってしまいます。

つまり、信用できる占い師に占ってもらいたいと思うなら、「当たる」という評判を聞かない占い師に相談した方が良いということになります。

この程度のことにも気づかないなんて、有吉さんもマツコさんも、意外と理論的な思考に弱いんですね。そういう人ほど悪質な占い師に騙されやすいタイプと言えます。

マツ考:
好き勝手がいいんでしょ?

マツコ:
(おそらく知り合いから聞いた話)占い三軒行ったんだけど、言ってること全部ちがくてわけわかんないんだけど、けっきょく「2軒目が良いと思った」んだよねって言うから、2軒目ってなぁにって言ったら、めちゃくちゃ良いこと言ってんのよ。

マツ考:
いい事しか受け入れない

マツコ:
一軒目と三軒目はちょっとハードなことを言ってるわけね。
だったら最初から自分のやりたいゆるい方へ行けばいいじゃないのよ。
けっきょく、信じるときは自分が信じたいこと信じて、信じてないときは信じないでしょ。

最後の部分は文章にしてみると何を言ってるのかさっぱりわからなくなりますが、何となく言いたいことはわかります。

要は、信じたいことだけ信じて、信じたくないことは信じないということなんでしょう。

この辺は占いの話題でよく出てくる話ですが、占いをそのように利用・活用している人も多いでしょうね。つまり、気休め程度だと。

それはそれでいいと思いますが、私はどの占いももっと真剣に受け止めてもらいたいと思います。三回占ったなら、その三回ともすべて意味があると考えるべきです。それをきちんと受け止められた人は、より良い人生を切り開くことができると思います。そういう意味では、「あなた次第」という言葉にも重みを感じられるようになるのではないでしょうか。

有吉:
無理やり占われる時がある。
あの時さぁ、ぜんぜん違うと思うときあってもさぁ、もう「うんそうです」っていう顔しなきゃならないときある。

有考:
番組に乗っからないと…

有吉:
それ腹立つ。
上岡さんみたいに大暴れするワケにはいかない。

いや、タレントさんにはもっとテレビで暴れてほしいなぁ。

有吉さんみたいな人が占い師を甘やかすからますます調子に乗るんでしょ。

占い師に説教されて半べそかいてるような番組はもううんざりなので、そろそろいい加減な占い師に説教をし返すくらいの番組をやってほしいよね。

マツ考:
よく調べたね

有吉:
よくパソコン使ったねぇ。

マツコ:
パソコンにも載ってないようなことを言われたりすると「気持ちわるぃ」って思うよね。
興信所でも使ったのかと思うような。

本当に占いで当ててるのかもしれないけどね。

何も調べなくてもあてずっぽうで言ったことが当たることはよくあることだし、その辺は便利なテクニックがあって、だいたい誰にでも当てはまりそうなことを言っているだけだったりするんだよね。

もしそれを「当たっている」と評価するとしたら、これもまた占いの実力ではなくて、話術の実力で評価されているだけだから、まともな占い師は損をすることになります。

有吉:
手相もすぐ変わりますからねとか言いますからね、あいつら。
すぐ変わるなら見てもしょうがねぇとか思う。

マツコ:
はっ!
(手相を見ながら)なくなってる「金運」
もう終わったんだ、あたし。

占いショートコント始まります。

有吉:
(占い師風に)でもまあ、日ごろの行いでまたでてきますから大丈夫ですよ。

マツコ:
大丈夫ですかぁ?

有吉:
絶対大丈夫ですよ。

マツコ:
ちょっと薄くなっちゃってる。

有吉:
うん、でもその代わり、人付き合い線が伸びてる。
この人がお金をくれます。

マツコ:
くれますぅ?
助けてくれるんですか! この人がぁ?

ショートコントここまで。

有考:
占い師も大変だね

有吉:
めんどくさいだろうなぁ。

マツコ:
意外と大変だよね。
だってこれを言われるんだよ、お客から。

マツ考:
エンターテインメントとしていけばいいんだよね

確かにその通りです。エンターテインメントとして考えれば占いなんて何でもありだし、今現在開業中の多くの占い師が失業せずに済みます。占いの当たり外れも会話を盛り上げる話題の一つにすぎず、たとえ外れようとも占い師の資格を剥奪しなければならないということはないでしょう。

エンターテインメントは占いのあり方の一つです。特に、平和な世の中ではそれが顕著となるでしょう。楽しめればそれでよいのです。そのような占いでは好いことをばかりを言っていればいいでしょうし、信じたいことだけ信じてればよいでしょう。

ただ、そうではない実用的な占いというものもあります。悩んでいる人が真剣に相談をし、わずかでも希望の光を見出そうとするための占いです。そのような占いでは厳しいことも言われるでしょうし、向き合いたくないことにも目を向けなければなりません。このような占いが存在するということにも気づいてもらいたいですね。

マツコ:
今までで一番「オィッ」って思った占って何?

有吉:
だいたい良いこと言うよね。
あんまり辛辣なこと言ってくる人いないでしょ。

マツコ:
いや○○にすごい辛辣なこと言われた。

有吉:
あいつは大喧嘩したオレも。
クソが、クソ野郎。

マツコ:
なんて言われたの?

有吉:
ぶん殴りそうになった。
なんか立場の弱そうな人を見つけちゃぁね、首根っこ捕まえてね、ボロカス言うんですよ。
なんかそいつの人格否定みたいなこと。
オレもうそれでブチ切れそうになっちゃって、ずっと放送中妨害してやったよ。
「うるせぇババア!」
「黙れ馬鹿インチキ」
国会のヤジのように。
全部オンエアなにししてやりました。
最低の人間ですあいつ。
腐った○○ですから。

まあ、この辺はいわゆる楽屋ネタという感じですか。

やり玉に挙げられている占い師は伏字になってますが、ネットで検索してみたところ「魚ちゃん」という韓国出身の女性占い師のことだと言われていますね。

何だ、有吉さんだって占い師にきついこと言ってるんじゃない。さっきと言ってること違うような……。上岡さんみたいに大暴れできたのかどうかは知りませんが。

ただ、汚い言葉でののしるだけだったらその人の人格レベルもその程度ということです。他人に説教されても仕方ありません。

占い師の言ってることに不満があるなら、きちんと理論的な思考で意見をぶつけるべきでしょうね。そういう場面にこそ、ぜひこの私めを投入してください。

有吉:
占いは、まあまあ信じますかぁ?

マツコ:
全面的に占いを「あれはオカルトだ」って言って否定もできないし、
かといって、じゃあ占いは十羽一絡げ全部まとめて肯定かっていわれると違う。

有吉:
なぜおまえは占い師なんかをやっているんだっていうね。

有考:
ホントに占いが当たるなら…

有吉:
いろんなことが占えるのに、おまえはなぜ占い師などをやっているんだ。
どうして新宿の寒い街で外で、ろうそくを焚いて何をしているんだあなたはっていう。

マツコ:
もう、これを言われたらムリよ。
そりゃそうよ、占い師さんみんな幸せになってなきゃおかしいからね。

有吉:
温かいスープを飲める仕事をしなさいと。

マツコ:
あんたもいつの時代の話を……

最後の「ホントに占いが当たるなら」のくだりはよく言われることですが、これも理論的に考えればわかることです。

占い師は人の運勢や運命を占うことはできても、必ずしもそれら運勢や運命を変えることができるわけではありません。占い師の仕事は、ただ占うことだけです。むしろ、運命や運勢といったものは誰にも変えることなどできません。占いで出た結果自体もまた変えることはできません。

だから、運が悪くて不幸な人生を送っている占い師は、自分の運が不幸だということは占えても、それ自体を変えることはできないわけです。もっとも、その占いとて当たっているとは限りません。

結局のところ、前提としての「ホントに占いが当たるなら」という条件自体が的外れであって、「占いは外れることもある」という前提で考えなければ話にならないわけです。

だから、本当のことを言ってしまえば、「全てあなた次第」としか言いようがありません。これぞ、神が人類に与えたもうた「自由意志」というものでもあるのです。人間は自らの宿命には逆らえないが、自由意志によって生きることは許されているのです。

件の手相占い師が自分の占いが当たらないということを自覚していたのかどうかはわかりませんが、「全てあなた次第」という言葉は、占いのことをよく理解しているからこそ出てくる言葉だと言ってもいいでしょう。

適当なことを言っているようでいて、実は当を得た真実であったというわけです。

でも、その手相占い師については、「全てあなた次第」などと言う前に、もうちょっと相談者を納得させられる言葉を言えたらよかったとは思いますけどね。


アリス・イン・ワンダーランドを観ました

2014-01-18 21:48:29 | エンタメ

ツタヤで借りてきたDVD「アリス・イン・ワンダーランド」を観ました。

この寒い時期、2時間近くもの間座りっぱなしでDVDの鑑賞をするのは辛いものがあります。じっと座っている間に体が冷え切ってしまいますからね。なかなか観る勇気が出ずにいたのですが、頑張って観ることにしました。

一応アリスの物語なのですが、主演はマッドハッター役のジョニー・デップということでいいのかな?

昔からよく知る「不思議の国のアリス」とはちょっと違う、少し大人になったアリスのお話でした。

穴に落ちたアリスはワンダーランドの住人たちと出会うのですが、彼らの待ち受けていた「アリス」なのかどうなのかよくわからないようでした。アリス自身も自分がアリスなのかよくわかっていないようです。

最初はアリスがアリスかどうかということが話の中心なのですが、やがてアリスは自分の意志で選択をしてワンダーランドの中で行動してゆくようになります。

でも、最後には宿命に従って落とし前をつけたというような感じかな。

自分が何者かということを探し求めたり、自分で人生の選択をするという決断を下したり、それでもやっぱり運命とか宿命といったようなものに取り込まれてみたり。

主題にはっきりとした結論のようなものが見えない映画でしたが、そうやってみんな大人になっていくんだよとか、人生ってそういうもんだよっていうことをなんとなく伝えようとしているということでしょうか?

そんな風に考えさせられることもちょっとはありましたが、そういうことはあまり難しく考えず、やっぱり「夢の中のお話」だと思って純粋に楽しめればいいと思います。たぶん、それが正解じゃないかな。「夢の中のお話」の映画。

不思議の国のアリスって、そういうお話だもんね。難しく考えるものじゃないと思います。

最後に現実世界に戻ることで救われるのです。このコンセプトは私の「占いの部屋」にも通じます。

面白い映画でした。

鑑賞後、体はすっかり冷え切ってしまいました。
(これが映画という「夢」の世界から覚めた私の現実です。)

寒かったけど、両手は脇の下にはさんで温めていたのでそれほど辛くはありませんでした。

常に氷のようなパソコンのキーボードやマウスの上に両手を置いている方がよっぽど辛いですね。


大晦日の視聴率

2014-01-03 17:58:12 | エンタメ

2013年大晦日のテレビ番組の視聴率のニュースをちらほらと見かけます。

私は普段あまりテレビを観ないのでよくわからないのですが、やはり紅白歌合戦の視聴率が圧倒的に高かったようですね。

視聴率で二番目だったのがダウンタウンのガキの使いやあらへんでSPとかいう番組かな。

実は、あまりテレビを観ないと言いつつも、この年末年始はワンセグでテレビをつけて、机の横において何となく眺めていました。

一応番組表を見て面白そうな番組をチェックしながら観ていたのですが、大晦日は「ガキ」以外に面白そうなものがなかったので、仕方なくそれを見ていたといった感じです。

紅白は昔から全く興味がなくて、今まで一度も視聴したことがありません。今年は事前の情報で割と話題になっていたのは知っていたので、ほんの少しだけ「観てもいいかな」とか思っていたのですが、結局ガキにしてしまいました。

ガキについても、正直あまり面白いとは思わないのですが、大晦日なのにくだらないことやってるなぁというような思いでただ眺め、聞こえてくる笑い声などでなんとなく大晦日の雰囲気を味わっていました。

こんなつまらない番組でも高視聴率を取ってしまうなんて、よっぽど他に面白い番組がなかったんだろうなと思います。事実、この私ですらこれしか観るものがなかったのですから。

ところで、視聴率ってどんな仕組みになってるんでしょうね?

昨年は話題のドラマなどがあったりしてテレビを観ている人もまた増えてきたのかななんて思ってましたが、そうはいっても今の時代、やはりネットの動画やレンタルのDVDなんかを見るのに忙しくてテレビの視聴者数自体は相対的に減ってきているのではないでしょうか?

そんな少ない視聴者数からさらに視聴率を奪い合ったところで、果たしてそれが本当に世間の興味の傾向を正確に示しているのかどうか怪しいものです。

もしかしたら、視聴率なんてものは、テレビ局がお金で買っているものじゃないかと思うこともあります。権力のあるテレビ局や芸能事務所やなんかが裏で操作して、視聴率で世間の話題を引き付けようとしているのかもしれないと。特にドラマなんかではそう思いますね。半沢直樹って何ぞや? あまちゃんって誰が見てるの? ってな感じで。

なんかね、本当に面白い番組を作ることよりも、視聴率操作にばかり気を取られているような気もします。

それではとても面白い番組などできませんよね。

そんなことだから、「ガキ」みたいなつまらない番組が大晦日に高視聴率を取ったりするんだろうなぁ。

「ガキ」という番組の存在は悪だとは思いません。むしろ、こんなつまらない番組で視聴率を取れるような番組作りをしていてはダメなんだという皮肉として、他の番組制作者に警鐘を鳴らしてくれていると思うべきなのかもしれませんね。

ちなみに、正月番組は実にのんびりしたものです。特に「お正月はこれ」というものが今はなくなってしまったのかもしれませんね。