「タロットカード殺人事件」という映画を DVD で観ました。ツタヤでたまたま見かけたので借りてきたのです。タロット占い師としてはこの手の作品は教養として一応は観ておくべきだと思いましてね。
どろどろのサスペンスかと思ったら、意外と軽めのミステリ・コメディでした。ファンタジーチックでもあり、なかなか面白かったですよ。
最初に英語音声・字幕なしで観て、もう一度日本語吹き替えでも観ました。英語だけだと半分くらいしか理解できないけど、二度目に日本語で観ることでさらに楽しめるのでお得です。英語の勉強にもなるしね。
2006年公開のイギリス・アメリカ合作の映画です。原題は日本語とは全く違う「Scoop」でした。もし原題通りのタイトルだったら私は全く興味を持たなかったでしょうね。
ウディ・アレンという人が監督・脚本で、主演もしています。この人のことは良く知らないのですが、出演者の中にヒュー・ジャックマンの名前もあって、こちらはよく知っていたので興味が出たというのもあります。
ヒュー・ジャックマンといえばX-メンのウルヴァリン(ローガン)役での知名度が高いと思います。他にはヴァン・ヘルシングとかね。
彼の無名のころの作品なのかなと思ったのですが、調べてみると既にX-メンやその他の作品に多数出演していて知名度は十分に高まっていたころの作品のようです。それなのにタロット占い師である私がこの作品のことを知らなかったなんてリサーチ力が足りなさすぎですね。
話の内容は、殺人事件の犯人と思われる人物を探して潜入捜査みたいなことをして証拠を探すというような感じです。ミステリには割とありがちな内容です。
ちょっと変わっているのは最初に死神(カロン?)の船に乗って三途の川を渡る死者たちの語りのシーンから始まります。そこで犯人の手がかりをつかんだジャーナリストの亡霊が死神の目を盗んで逃げ出し、生きている人の前に幽霊として表れて犯人を教えるという展開です。
そんな幽霊に遭遇してしまったのがスカーレット・ヨハンソン演じるサンドラという女学生です。このサンドラが最初から尻軽なキャラクターを見せつけていて、男とすぐ寝ちゃうんですよね。悪女ではないんですが、果たしてこんな尻軽女がヒロインで大丈夫なのか?と疑問に思ってしまいます。
尻軽というより天然なんでしょうけどね。嫌な感じはせず、女優の美貌に自然に引き込まれていきます。イヤイヤ、私も男なんだなぁ。
手品師として登場する老人がウディ・アレンですが、とてもよくしゃべる面白い俳優です。サンドラとコンビを組んで最後まで犯人の証拠探しに奔走するのですが……。
ネタバレすると、この手品師は決定的な証拠をつかんでいながら最後の最後でドジ踏んで死んでしまいます。一応伏線があったりするので二度目に観るときにはそれがわかって面白いんですけどね。でも、あまりの出来事にちょっとショックでした。普通の映画では死なないよなぁとか思うんですが、おそらく監督・脚本もやってるウディ・アレンの自虐ネタだったんでしょうね。あるいは自殺願望みたいなもの?
でも、それによって最後のオチが面白くもなるんですけどね。最後は最初と同じ死神の船上のシーンです。もちろんそこに乗っているのは死んでしまった手品師です。乗り合わせた他の乗客(もちろん死者)たちと会話して終わり。悲壮感は全くありません。
ヒュー・ジャックマンはイケメンの貴族という役どころで、男の私が見ても惚れ惚れするほどのいい男を演じていました。体でかいのに顔は小さくてかっこいいよね。裸も出るけど、全身毛むくじゃらでウルバリンそのまんまだったりするんだけど、こんなワイルドな男でもモテるんだよなぁ。
でも実は殺人犯で、途中で見せる悪人顔は本当に怖い。ヤバイやつだって思わせる。イケメンの好青年とのギャップをうまく演じ切ってる。ただのイケメン俳優じゃないって思うね。いい役者だわぁ。
ところで、タイトルにある「タロットカード殺人事件」というのは、劇中ですでに起きていた連続殺人事件で、殺人現場にはなぜかタロットカードが一枚残されていたというのです。具体的な描写は全くなく、ただ言葉で説明されるだけです。そのため、実際にはタロットカードの印象はほとんどありません。
タロットカードが出てくるのはわずかにワンシーンのほんの一瞬だけで、それほど重要なアイテムとしては扱われていませんでした。
まあ、原題は「Scoop」ですからね。もともとタロットがテーマではありません。
劇中では過去に起きた殺人事件は11回で、12回目だけが劇中で起きます。その時には「XII 吊られた男」が置かれていたと言っていました。12回目だから12番目のタロットカードなんでしょうね。
この辺はさらっと流されてしまうので誰も何とも思わないかもしれませんが、私のようなタロット占い師の場合にはその意味を考えて何となく気になってしまうかもしれません。
最後の手品師の死は殺人ではないですが、劇中における13番目の死ということになるわけで、タロットカードの「XIII 死神」が当てはまることになります。だから最初と最後に死神のシーンがあって、すべてがつながるのかなぁとか思ってしまいました。これはあくまで私の個人的な考察ですけどね。
とはいえ、作品としては難しいテーマや重苦しさがあるわけでもなく、そんなに深く考えず気軽に楽しめる面白い作品でした。
どろどろのサスペンスかと思ったら、意外と軽めのミステリ・コメディでした。ファンタジーチックでもあり、なかなか面白かったですよ。
最初に英語音声・字幕なしで観て、もう一度日本語吹き替えでも観ました。英語だけだと半分くらいしか理解できないけど、二度目に日本語で観ることでさらに楽しめるのでお得です。英語の勉強にもなるしね。
2006年公開のイギリス・アメリカ合作の映画です。原題は日本語とは全く違う「Scoop」でした。もし原題通りのタイトルだったら私は全く興味を持たなかったでしょうね。
ウディ・アレンという人が監督・脚本で、主演もしています。この人のことは良く知らないのですが、出演者の中にヒュー・ジャックマンの名前もあって、こちらはよく知っていたので興味が出たというのもあります。
ヒュー・ジャックマンといえばX-メンのウルヴァリン(ローガン)役での知名度が高いと思います。他にはヴァン・ヘルシングとかね。
彼の無名のころの作品なのかなと思ったのですが、調べてみると既にX-メンやその他の作品に多数出演していて知名度は十分に高まっていたころの作品のようです。それなのにタロット占い師である私がこの作品のことを知らなかったなんてリサーチ力が足りなさすぎですね。
話の内容は、殺人事件の犯人と思われる人物を探して潜入捜査みたいなことをして証拠を探すというような感じです。ミステリには割とありがちな内容です。
ちょっと変わっているのは最初に死神(カロン?)の船に乗って三途の川を渡る死者たちの語りのシーンから始まります。そこで犯人の手がかりをつかんだジャーナリストの亡霊が死神の目を盗んで逃げ出し、生きている人の前に幽霊として表れて犯人を教えるという展開です。
そんな幽霊に遭遇してしまったのがスカーレット・ヨハンソン演じるサンドラという女学生です。このサンドラが最初から尻軽なキャラクターを見せつけていて、男とすぐ寝ちゃうんですよね。悪女ではないんですが、果たしてこんな尻軽女がヒロインで大丈夫なのか?と疑問に思ってしまいます。
尻軽というより天然なんでしょうけどね。嫌な感じはせず、女優の美貌に自然に引き込まれていきます。イヤイヤ、私も男なんだなぁ。
手品師として登場する老人がウディ・アレンですが、とてもよくしゃべる面白い俳優です。サンドラとコンビを組んで最後まで犯人の証拠探しに奔走するのですが……。
ネタバレすると、この手品師は決定的な証拠をつかんでいながら最後の最後でドジ踏んで死んでしまいます。一応伏線があったりするので二度目に観るときにはそれがわかって面白いんですけどね。でも、あまりの出来事にちょっとショックでした。普通の映画では死なないよなぁとか思うんですが、おそらく監督・脚本もやってるウディ・アレンの自虐ネタだったんでしょうね。あるいは自殺願望みたいなもの?
でも、それによって最後のオチが面白くもなるんですけどね。最後は最初と同じ死神の船上のシーンです。もちろんそこに乗っているのは死んでしまった手品師です。乗り合わせた他の乗客(もちろん死者)たちと会話して終わり。悲壮感は全くありません。
ヒュー・ジャックマンはイケメンの貴族という役どころで、男の私が見ても惚れ惚れするほどのいい男を演じていました。体でかいのに顔は小さくてかっこいいよね。裸も出るけど、全身毛むくじゃらでウルバリンそのまんまだったりするんだけど、こんなワイルドな男でもモテるんだよなぁ。
でも実は殺人犯で、途中で見せる悪人顔は本当に怖い。ヤバイやつだって思わせる。イケメンの好青年とのギャップをうまく演じ切ってる。ただのイケメン俳優じゃないって思うね。いい役者だわぁ。
ところで、タイトルにある「タロットカード殺人事件」というのは、劇中ですでに起きていた連続殺人事件で、殺人現場にはなぜかタロットカードが一枚残されていたというのです。具体的な描写は全くなく、ただ言葉で説明されるだけです。そのため、実際にはタロットカードの印象はほとんどありません。
タロットカードが出てくるのはわずかにワンシーンのほんの一瞬だけで、それほど重要なアイテムとしては扱われていませんでした。
まあ、原題は「Scoop」ですからね。もともとタロットがテーマではありません。
劇中では過去に起きた殺人事件は11回で、12回目だけが劇中で起きます。その時には「XII 吊られた男」が置かれていたと言っていました。12回目だから12番目のタロットカードなんでしょうね。
この辺はさらっと流されてしまうので誰も何とも思わないかもしれませんが、私のようなタロット占い師の場合にはその意味を考えて何となく気になってしまうかもしれません。
最後の手品師の死は殺人ではないですが、劇中における13番目の死ということになるわけで、タロットカードの「XIII 死神」が当てはまることになります。だから最初と最後に死神のシーンがあって、すべてがつながるのかなぁとか思ってしまいました。これはあくまで私の個人的な考察ですけどね。
とはいえ、作品としては難しいテーマや重苦しさがあるわけでもなく、そんなに深く考えず気軽に楽しめる面白い作品でした。