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タロット占い師アポロの goo ブログ。

映画「タロットカード殺人事件」を観ました

2017-01-17 18:05:08 | エンタメ
タロットカード殺人事件」という映画を DVD で観ました。ツタヤでたまたま見かけたので借りてきたのです。タロット占い師としてはこの手の作品は教養として一応は観ておくべきだと思いましてね。

どろどろのサスペンスかと思ったら、意外と軽めのミステリ・コメディでした。ファンタジーチックでもあり、なかなか面白かったですよ。

最初に英語音声・字幕なしで観て、もう一度日本語吹き替えでも観ました。英語だけだと半分くらいしか理解できないけど、二度目に日本語で観ることでさらに楽しめるのでお得です。英語の勉強にもなるしね。

2006年公開のイギリス・アメリカ合作の映画です。原題は日本語とは全く違う「Scoop」でした。もし原題通りのタイトルだったら私は全く興味を持たなかったでしょうね。

ウディ・アレンという人が監督・脚本で、主演もしています。この人のことは良く知らないのですが、出演者の中にヒュー・ジャックマンの名前もあって、こちらはよく知っていたので興味が出たというのもあります。

ヒュー・ジャックマンといえばX-メンのウルヴァリン(ローガン)役での知名度が高いと思います。他にはヴァン・ヘルシングとかね。

彼の無名のころの作品なのかなと思ったのですが、調べてみると既にX-メンやその他の作品に多数出演していて知名度は十分に高まっていたころの作品のようです。それなのにタロット占い師である私がこの作品のことを知らなかったなんてリサーチ力が足りなさすぎですね。

話の内容は、殺人事件の犯人と思われる人物を探して潜入捜査みたいなことをして証拠を探すというような感じです。ミステリには割とありがちな内容です。

ちょっと変わっているのは最初に死神(カロン?)の船に乗って三途の川を渡る死者たちの語りのシーンから始まります。そこで犯人の手がかりをつかんだジャーナリストの亡霊が死神の目を盗んで逃げ出し、生きている人の前に幽霊として表れて犯人を教えるという展開です。

そんな幽霊に遭遇してしまったのがスカーレット・ヨハンソン演じるサンドラという女学生です。このサンドラが最初から尻軽なキャラクターを見せつけていて、男とすぐ寝ちゃうんですよね。悪女ではないんですが、果たしてこんな尻軽女がヒロインで大丈夫なのか?と疑問に思ってしまいます。

尻軽というより天然なんでしょうけどね。嫌な感じはせず、女優の美貌に自然に引き込まれていきます。イヤイヤ、私も男なんだなぁ。

手品師として登場する老人がウディ・アレンですが、とてもよくしゃべる面白い俳優です。サンドラとコンビを組んで最後まで犯人の証拠探しに奔走するのですが……。

ネタバレすると、この手品師は決定的な証拠をつかんでいながら最後の最後でドジ踏んで死んでしまいます。一応伏線があったりするので二度目に観るときにはそれがわかって面白いんですけどね。でも、あまりの出来事にちょっとショックでした。普通の映画では死なないよなぁとか思うんですが、おそらく監督・脚本もやってるウディ・アレンの自虐ネタだったんでしょうね。あるいは自殺願望みたいなもの?

でも、それによって最後のオチが面白くもなるんですけどね。最後は最初と同じ死神の船上のシーンです。もちろんそこに乗っているのは死んでしまった手品師です。乗り合わせた他の乗客(もちろん死者)たちと会話して終わり。悲壮感は全くありません。

ヒュー・ジャックマンはイケメンの貴族という役どころで、男の私が見ても惚れ惚れするほどのいい男を演じていました。体でかいのに顔は小さくてかっこいいよね。裸も出るけど、全身毛むくじゃらでウルバリンそのまんまだったりするんだけど、こんなワイルドな男でもモテるんだよなぁ。

でも実は殺人犯で、途中で見せる悪人顔は本当に怖い。ヤバイやつだって思わせる。イケメンの好青年とのギャップをうまく演じ切ってる。ただのイケメン俳優じゃないって思うね。いい役者だわぁ。

ところで、タイトルにある「タロットカード殺人事件」というのは、劇中ですでに起きていた連続殺人事件で、殺人現場にはなぜかタロットカードが一枚残されていたというのです。具体的な描写は全くなく、ただ言葉で説明されるだけです。そのため、実際にはタロットカードの印象はほとんどありません。

タロットカードが出てくるのはわずかにワンシーンのほんの一瞬だけで、それほど重要なアイテムとしては扱われていませんでした。

まあ、原題は「Scoop」ですからね。もともとタロットがテーマではありません。

劇中では過去に起きた殺人事件は11回で、12回目だけが劇中で起きます。その時には「XII 吊られた男」が置かれていたと言っていました。12回目だから12番目のタロットカードなんでしょうね。

この辺はさらっと流されてしまうので誰も何とも思わないかもしれませんが、私のようなタロット占い師の場合にはその意味を考えて何となく気になってしまうかもしれません。

最後の手品師の死は殺人ではないですが、劇中における13番目の死ということになるわけで、タロットカードの「XIII 死神」が当てはまることになります。だから最初と最後に死神のシーンがあって、すべてがつながるのかなぁとか思ってしまいました。これはあくまで私の個人的な考察ですけどね。

とはいえ、作品としては難しいテーマや重苦しさがあるわけでもなく、そんなに深く考えず気軽に楽しめる面白い作品でした。

ファインディング・ニモ 3D

2017-01-08 16:58:00 | エンタメ
ブルーレイで映画「ファインディング・ニモ 3D」を観ました。

3Dのブルーレイというものをちょっと試してみたかったんですよね。

うちにはテレビはないので DVD や BD のビデオを観るにはパソコンを使うのですが、3Dで観るためにはいくつもの条件があるんですよね。

まず、ビデオの再生ソフトの対応。BD を観るときには PowerDVD というソフトを使っているのですが、このソフトは3D再生に対応しているので問題ありません。そもそもこのソフトが3Dに対応していたのでその機能を使ってみたかったというのが動機でもあります。

それからディスプレイも3Dに対応している必要があります。問題はここです。私の所有しているディスプレイは3Dに対応していないのです。ディスプレイは昨年買ったばかりの新品ワイドモニターを購入で、このおかげで BD を観ることもできるようになったわけですが、3D再生には対応していません。3D対応ディスプレイというのはかなり高価になってしまうので気軽に買い替えるというわけにもいきません。

ほとんどの場合はディスプレイだけでは3Dでの視聴はできず、さらに3D眼鏡が必要になります。3D眼鏡には動画の再生方式によっていくつか種類があるようで、たぶんディスプレイの種類に合わせて選択する必要があると思います。つまり、ディスプレイが対応していなければ眼鏡だけ買っても3Dにはならないということですね。

というわけで、現状ではディスプレイが対応していないので3Dの視聴は不可能ということになるわけですが、実は、ディスプレイが対応していなくても3Dで視聴する方法があります。赤青レンズの3D眼鏡を使うという方法です。

左右のレンズが赤青色違いの単純な構造の眼鏡で、昔から3D映像を観る方法として存在していました。この眼鏡を使い、再生ソフトの方で設定するだけで3Dで視聴することが可能になります。ディスプレイは3D非対応の普通のもので十分です。

画質はあまりよくないということでしたが、この方法で3Dの BD を観たらどんな風に見えるのか試してみたかったので、眼鏡を購入して3D対応の BD を借りて来たというわけです。

さっそく「ファインディング・ニモ 3D」を視聴してみると、見事に3D映像になって見えました。

ただ、左右で色の違うレンズを通して見ているので色の感覚もおかしくなってくるし、うまいこと打ち消すことができずに残ってしまった残像のようなものが見えてしまったりと、映像の品質はかなり悪いと感じました。

何より目が疲れます。30 分程度の短編ならともかく、1 時間とか 2 時間という長編になってくると一気に観るのはかなりつらいと思います。

数年前に映画館で3Dの映画を何度か観たことはありますが、そこでは別の方式の眼鏡を使っていて、目の疲れはほとんど感じませんでした。やはり3D映像を観るには対応ディスプレイと眼鏡のセットで観た方がよさそうですね。

というか、3D観るなら映画館に行った方が楽しめると思います。家でわざわざ対応ディスプレイと眼鏡で観るほどの価値はあまり感じませんでした。

主な目的は3D映像を観ることだったので映画の内容はそんなに印象に残ってないのですが……。主役がニモではなくてお父さんの……名前忘れちゃったけど、お父さんが主役なのよね。3D映像に集中するために日本語吹き替えで観たんだけど、声優さんはいまいち。とんねるずの木梨憲武さんだったのかな。悪くはないんだけど、残念ながら主役としては役不足だったと思う。ちょい役で出てくる程度なら面白いとは思うんだけどね。全編通してってのはちょっときつい。

ストーリーは、ちょっと疲れたかな。楽しいというよりは疲れる。もしかしたら3Dの映像で目が疲れていたからそれに引きずられてストーリーもいまいちだと感じてしまったのかもしれないけどね。なんか、子供が見て楽しいと思うの?と疑問に思ってしまったりとか。だって、お父さんが情けない悲鳴を上げ続けてるだけの映画だよ?

相棒のドリーもかなりやばい。あの人間性を喪失したようなキャラクターにはイラつく。かわいいとか面白いとかいうレベルではなくて、病的な闇を感じてしまってやばすぎる。

話題作だからそれなりの内容は期待していたものの、ハードル上げすぎて期待外れになってしまったみたいな感じかな。