川べのお茶

旧ブログから引っ越ししました。
仕事のこと、暮らしのこと、時々ぼやき(?)

旧・近藤邸へ

2017-03-03 | 取材

先日TV放映された遠藤新の「加地邸」、
やるな、左右逆転!
などと見入っているなあとは思っていたのですが、
やり掛けの仕事はとりあえず置き、
やはり「行きたい。見てみたい」とカワウソ社長。
・・・ええ、おっしゃると思いましたよ。



「住宅建築」バックナンバーとパンフレット

というわけで、湘南へ。
(何回もしつこいですが、
 本当に圏央道のおかげでこの地へのアクセスが便利になりました)
とはいえ放映された葉山の「加地邸」は非公開ですので、
ほぼ同時期に建てられた同じく遠藤新設計の「近藤邸」へ。

もともと建てられていた辻堂の地から、
市民保存運動を経て今は藤沢市市民会館敷地内に移設されています。
休館日以外、カフェとして営業していますが見学は自由です(見学だけなら無料)。






 このおさまりを見て考え込んでいる人、1名。
 どこぞで使う気でしょうか。笑


 家具も設計します。もちろん。


 中庭からの全景(模型)

「端正な住宅」です。
ライト譲りでしょうか、ラインの美しさ。
納まりの細やかさ。建具の華やかさ。
家族が使う週末住宅として建てられたほどよい広さで
(でも「お手伝いさんの部屋」がありますけど・笑)、
天井が低めに抑えられているせいか、
外の風景が一層開けて視線が伸びます。
今はお客様も作り手も、天井高を高くしがちな傾向ですけれど
「住まい」としてのボリューム、を改めて考えさせられました。


「断熱」だの「高気密」だのと講習・研修続きで少々混乱したアタマが、
少し整理されていくようです。
丁寧に造られた建物は時代を経ても美しいものですね。
何のために造るのか、誰のために造るのか。
家づくりの原点を思い出させる「美しい住まい」でした。




コメント
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