路地の雪掻けばつながる隣かな
季語 雪掻き 雪国では欠かせない作業。鉄道や道路では除雪作業用の車両で、雪を取り除く。
掲句 今年は雪掻きをしなくて済むと思っていた。老人には嬉しいことであったが、今朝は20cm の積雪があった。雪国では何メートルもの積雪があり交通の大きな障害となっている。そればかりか雪の重さで家屋の倒壊すらある。それと比較の対象にならない当地の積雪であるが、米寿を過ぎた者には雪掻きは重労働である。隣家まで雪掻きをすれば孤独から解放され、まだ地域への責任を果たした気持ちになる。
例句 歩くだけ生きるだけの幅雪を掻く 寺田京子