17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

ごきぶり

2023-06-08 05:36:13 | 日記
ごきぶりや女にもある喉ぼとけ

季語 ごきぶり 油虫の傍題 ゴキブリ科の昆虫の総称。夏になると台所を中心に至る所に出てくる最も嫌われている害虫の一つで、苦手な女性は悲鳴をあげるほどである。体は扁平で横幅があり楕円形。体色は褐色が多く、油を塗ったようにてらてらと光沢があるので、油虫と言われる。六本の足を使って疾走し、たちまちに物陰に逃げ込んでしまい、なかなか捕獲することができない。繁殖力が強く、駆除することが難しい。御器齧とは木犀の食器類を噛むことによるとも。この昆虫の頭が小さく、頭のように見えるのは前胸でその姿がお椀を被っているように見えるからだともいわれている。歳時記抜粋。

掲句 弱きもの汝の名は女なり 坪内逍遥訳 ハムレット。

例句 ごきぶりを見しより疑心兆したる。西村和子
 

七変化

2023-06-08 04:40:05 | 日記
廃物のペンキ塗りたて七変化

季語 七変化 紫陽花(あじさい)の傍題 ユキノシタ科の落葉低木で日本原産の額紫陽花を母種とする。陰湿の地を好み、葉は対生で楕円形鋸葉。梅雨入りの頃から咲き始め、梅雨明けと共に花期は終わる。花弁に見えるのは蕚片で、花はその中に細かい粒のようになっている。酸性土では藍紫、アルカリ土では紅の花色が強くなる。歳時記抜粋。

掲句 紫陽花公園で古い木造のベンチが再利用されていた。

例句 七曜の雨なきは憂し七変化   西川良子