尺蠖{しゅくとり)や魚拓を中に釣りの宿
季語 尺蠖{しゅくとり)尺蠖{しゅくとり)の幼虫である。前進するときの動きが指で尺を計るのに似ているところからこの名前がついた。また、静止してときには尾の端で木の枝に付着している。丁度そのさまが小枝のように見えるので野良仕事の人などが小枝と間違って土瓶を懸けたりして落として割ることがあった。そこから土瓶割という名前もうまれた。木の葉を食用とする害虫である。
歳時記抜粋。
掲句 取り合わせの句 ここでの尺蠖{しゅくとり)は人間の指。
例句 尺蠖の登りつめたる思案顔 須田成子