雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

人形職人の仕事が忙しくなってきました

2008-09-28 18:05:37 | 文化
9月も終わろうとしているこの頃、いよいよ人形職人の仕事が忙しくなってきました。今日は、日曜日ですが、雛人形の製作の下ごしらえをしています。

写真の茶色い棒のようなもの、何だかわかるでしょうか?
三千本膠(にかわ)といいます。これは動物のコラーゲンを加工したものですが、水でふやかし、湯煎し、胡粉(ごふん)という白い貝の粉と練り合わして、木目込む前の木目込人形のボディに塗るのです。

胡粉を5キロちょっと使いましたが、結構、腕や腰が疲れます。
ある意味、人形職人は、体力も必要です。