師7-3 本田済著「易」

師7-3　本田済著「易」
　六三は陰爻が陽の位にいる。つまり才能もないくせに、気だけが剛（つよ）い。「中」を外れ、「不正」であって、自分の分際以上の地位に就いている。このような人が指揮官となったのでは、その軍は必ず敗れる。指揮官は戦死し、その屍を車に載せて帰るようなこととなろう。この占断の凶なること、いうまでもない。

師7-2 本田済著「易」

師7-2　本田済著「易」
　九二はこの卦で唯一の剛爻。下にあって多くの陰に信頼される。剛にして「中」（二は内卦の中）なる徳をもって軍中におる。それで、吉、咎なし。

師7-1 本田済著「易」

師7-1　本田済著「易」
　戦さというものは、出陣のときが大切なので、厳しい軍律で統制してゆけば吉。規律がよくなければ凶。占ってこの卦が出れば、始を慎んで法を守れ、ということになる。

訟6-6 本田済著「易」

訟6-6　本田済著「易」
　訴訟を最後までしとげようとすれば、勝てることもあるが、それによって得たもの、ついには失うであろうということ。聖人の深い戒めである。

訟6-5 本田済著「易」

訟6-5　本田済著「易」
　訴訟を占ってもしこの爻が出、占う人に理があるならば、結果は大吉。きっと勝つであろう。