履10-4 本田済著「易」
「不中」(五でない)「不正」(陽爻陰位)の身をもって、九五の虎(剛爻)の尾を履もうとする。当然噛まれそうなものだが、前の六三が柔を以て剛におったから凶であったのに対し、九四は剛を以て柔におる。つまり強い力をもちながら柔順な態度を持している。だから噛まれぬように戒懼しているうちに、その志を行なうことができ、ついには吉を得るであろう。
「不中」(五でない)「不正」(陽爻陰位)の身をもって、九五の虎(剛爻)の尾を履もうとする。当然噛まれそうなものだが、前の六三が柔を以て剛におったから凶であったのに対し、九四は剛を以て柔におる。つまり強い力をもちながら柔順な態度を持している。だから噛まれぬように戒懼しているうちに、その志を行なうことができ、ついには吉を得るであろう。