豫 16-4 本田済著「易」
この卦全体が、それに由って豫(たの)しみを得るところの中心人物である。そこで爻辞に、由って豫(たの)しむという。占断もめでたい。大いに得るあり。ただし、柔弱の君の側近にあって、天下の事を自分一人でひきうけたのでは、疑われて危険である。疑われるというのは、自分が人を疑って、援助をもとめないからである(魏の王弼)。誠を尽くして人を疑うことがなければ、同じ志の人々が一斉に馳せ参じて、助けてくれるであろう。
この卦全体が、それに由って豫(たの)しみを得るところの中心人物である。そこで爻辞に、由って豫(たの)しむという。占断もめでたい。大いに得るあり。ただし、柔弱の君の側近にあって、天下の事を自分一人でひきうけたのでは、疑われて危険である。疑われるというのは、自分が人を疑って、援助をもとめないからである(魏の王弼)。誠を尽くして人を疑うことがなければ、同じ志の人々が一斉に馳せ参じて、助けてくれるであろう。