二人揃って久しぶりの登場です。オーナーと母・ふねさん(♀)。
車の後ろに仲良く座ってお出かけします。今は、車の場合は家族しか乗れませんね。「密です!」 ですからね。しかも、手を繋いで。。
ここに至るまで、かなり厳重に2人をチェックしてきました。母はとにかく外に出さない。人との接触を控える。オーナーは帰宅後に手洗い・消毒等。
・・といいますのは、今回の行先は「グループホーム」なのです。二人揃って・・ではなく、それはふねさん(♀)だけですが。この度入居が決まりました。
今回お誘いの連絡がきたところは認知症対応のグループホームです。グループホームの他にも幾つか申し込みをしていましたが、ご縁とはこういうことですね、即お返事して決まったのが4月初旬でした。あとの問題は、よく言われている相方(配偶者)の気持ち、ということだそうで。この時のために、私はそこをずっと考えていました。オーナーの気持ちです。
22日は出発の日。前後しますが、車に乗る前の二人です。
なんて声をかけたらいいのかな… 「写真を撮ろうね! はい、笑って~」
本人(母・ふねさん)は久しぶりのちょっと外出のつもりです。オーナーはちょっと複雑。けれど、今回、この選択を最後に決断&承諾したのは「オーナー」でした。ここ数カ月は、ふねさん(♀)のお世話をオーナーがしていました。(してもらうことにしました) 全てではありませんよ。私とJ(♀)と3人で手分けしてやっていました。結果、〝やれることは全力でやった〟というのがオーナーの正直な気持ちでしょう。だから、当日は私が思ったよりはオーナー… 納得したすっきりした顔でした。オーナー曰く、「この間は、今までしたこともなかった喧嘩をしたよ。大喧嘩だよ…、こっちが寝れないから、夜は寝てくれって言ったのに、寝ないんだよ。電気を消してくれない。それで、こりゃ、だめだ!もう言ってもわからないんだな~って。」と。説明したらわかるはず、とずっと思っている節があったオーナーですから、実際体験しなければわからなかったことです。それで良かったんだと思うんです。そして、「母さんは、もう一度社会に出て、人と触れ合いながら過ごす方がいいよね」とオーナーは言いました。私も賛成です。
さて、入居して5日が経った今日。初めてふねさん(♀)と電話で話をしました。もしかしたら、怒っているかな? 急に認知が進んではいないかな?等、ドキドキしながら電話してみました。すると、いつも通り、はきはきとした元気な声で、「天然(♀)ちゃん? あなた、今どこにいるの?父さんは?」 「私?あるかすにいるよ~、父さんは元気よ。母さんは元気にしてた?」「私?元気よ。そう~ あるかすに居るのね… またすぐ帰るからね!」と、さっぱりと話が終わりました。私からは「うん!迎えに行くからね。」と返事をしましたが、あまりのさっぱり感に「・・・」。どこまでわかっているのか?と戸惑う私。
その後、施設の方に代わると「大丈夫よ!みんなそうよ、大丈夫です。元気だから安心してくださいね。またたまに、こうして声を聴かせてあげてくださいね!安心すると思うから。」と。私の気持ちを察してくれているのがわかりました。そうですね…迎えになんていけないもの。すぐ帰ると言われても
一方、オーナーは、そのことを伝えると、にこ~っと笑って嬉しそうな笑顔で、「元気かな…って気になってたんだよ。よかった、そりゃよかったぁぁ!!」。 そして、既にもう次のステップを歩き始めています。夜は熟睡。早朝は森の中をウォーキング。帰宅後、素振り1000回。その後朝食。
いやはや… 軌道修正が早い! 心の底は複雑なんだと思いますが、くよくよしていない 私も見習います。強くたくましく歩かなければいけませんね!! (天然♀)