私は茨城県の出身だが、学生と就職時代は東京だった。
そこで、石松と小梅と出会い、二匹を連れて茨城に越してきた。
地元へは帰らないつもりだったが、人生は面白いものですね。
すでに亡くなっている母方の祖父母の家が、
【これから誰も住む人がいなければ取り壊し決定状態】になっていたのだ。
しつこいが、帰るつもりは毛頭なかった。
でも、動揺した。
祖父母の家は、私が小学生のころ、お盆や正月となれば伯父伯母・いとこがたくさん集まり、とっても楽しかった。
大切な思い出深い家なのだ。無くなってしまうのは忍びない。
まだ住める。築43年くらいだし。でも、九州出身の夫(当時は結婚していない状態)を茨城に連れて行けないな。
でも、ある時夫が「いいよ、オレ行っても」とさりげなく言ってくれた。
決めた。引っ越した。
婿でもないのに、茨城に連れて来てしまった。ごめんよ。
当時無職でお金がないので、自分たちでペンキを塗ったり床を磨いたりとリフォームをした。タイルも貼った。
そんな古い我が家を見て、なかには「ボロ屋」とか「みじめだ」とか、逆に「豪邸」とか言う人がいたけれど、言わせておけばいい。
そんなことを言う人の方がみじめだ。
現在はもう築50年以上になる。
昨年の震災で、屋根の瓦は吹っ飛び、ペンキを塗った壁も崩れたりひびが入った。風呂場や台所の貼ったタイルも割れた。
でも、じーちゃんばーちゃんが守ってくれたのか結構頑丈で家は建っている(笑)。
よかったのは、猫たちが無事だったこと。それが一番。震災の時実家に行っていたので、猫たちと一緒にいてあげられなかったのだ。
しかし…いつまで住めるかな。
雨漏りするので、いまだにブルーシート。
強風の度に外れるので、夫が登ってなおします。
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