本当は 大谷と一緒におりたかったのに…
神様って絶対にイケズやと思う。
『あ゛ー今日って…』
朝起きてテレビ付けたとき 何の日かを知った。
クリスマス
恋人たちのクリスマス…
そうゆうてたんは高校1年の海坊主ライブの日。
あの日一緒やったのに…
今日は ひとり…別の空の下。
ほんまなら大阪に帰って一緒に過ごすはずやったのに…
予測不能な出来事があたしと大谷の運命を変えた。
22日-
レッスンが終って一直線にアンリの事務所へと急いだ。
明日から1月3日までお休み貰ったから挨拶だけでもしておこうと
アンリのおるはずの事務所のドアをひらいた。
いつもならあたしの姿を見て笑顔のアンリが渋い顔してる
『あのーアンリ?』
ぼーっとしてるアンリの片らに立つと
『あっ…リサちゃん』っていつもの笑顔が返ってきた。
なんかおかしい…。
『あの…明日からあたし日本に帰ります。』
『そうだったよね…。』
あきらかにおかしいねん。
『アンリ?なんかあったん?あたしに出来る事ならゆうて…』
『リサ…。実はボクの…』
★★★
アンリから詳しく話を聞くと どうやら両親が亡くなってから
ずっとお世話になっていたおばさんが緊急手術を受けるらしい
おばさんの血液型が希少…というか珍しく輸血が難しい。
アンリの血液があれば…
けれどアンリには 明日から入っている仕事がある。
スタッフに休暇を出してしまったので 任せられる人もいない。
『血液センターから血液が来るのを待っていたら…危ないかもしれないって』
『アンリ…。』
クリスマス。
あたしは日本に帰ろうと思っていた
大谷へのプレゼントも用意してるし行きたいところも決めてある。
2人きりで…お泊りなんて考えていた。
けど…
アンリが今困ってるのに それを見捨てて日本に帰る事はできひん。
『アンリっあたし…アンリの代わりにそのお仕事できひんかな?』
『リサちゃん。けど…君は日本の彼氏の所に…』
『…アンリが困ってるのに日本に帰ったりできひん。』
『リサちゃん…』
アンリがあたしに抱きついてきた。
だからあたしは その背中をトントンとして慰める。
『ほらっ アンリ。あたしに任せてさっさとおばさんところへいかんなっ』
24日-
クリスマス。リサは帰ってこれんらしい…。
理由はお世話になってる人の大事な人の緊急手術の為
納得できる理由。
けど…やっぱり逢いたかったって思うのはオレの我儘?
ちゅう事で 川島と塩崎ついでに井原に無理やりカラオケに連れてこられた。
ほんまなら隣は リサのはずやのに…。
『…にくん。』
『…』
『大谷くん。何ぼーっとしてんの?もしかして青葉に見とれた?』
『ちゃうわ。』
こいつらとカラオケ行って海坊主歌っても全く楽しくない。
どころか 反対にストレスたまりまくるわ。
『大谷。せっかく川島ちゃんが大谷の為にカラオケ誘ったのに…』
『井原さん いいんです。』
『もー大谷くん。ノリわるっ そんなにリサちゃんに逢えんのが寂しいん』
塩崎にズバリ言い当てられて焦ってしもたけど…
『アホか…オレは…』
『あぁ 青葉なら絶対に帰って来るのになぁ…それか自分から行く(笑)』
行くとゆっても大阪フランスやぞ…
そんなにハイ行ってきます なんてできひん距離。
あかん…オレ気合いいれよ。
ボックスにしては珍しくついていた窓を開けると
すぅーっと冷たい空気と…
『雪…。』
来年は きっと2人で見よな
end
今さら?って感じですが最近ラブコンにはまりました!
そしてこのブログにたどり着いたんですが、感動です!
毎回読むたびにドキドキやワクワクがあって読むのが本当に楽しいです!
また読ませて頂こうと思いますU+2661