5月14日、日興シティ信託の売却交渉が白紙に戻った。SFCGの貸出債権の二重譲渡問題もあるが、業務面で関係する日興コーディアル証券などが三菱UFJグループ以外に売却されることになり、「日興アセットから投資信託の管理業務を受託しているシティ信託だけを手に入れても、収益面での相乗効果は限られると判断した」(2009/5/13日本経済新聞朝刊)ことも関係している模様だ。そのため、日興コーディアルグループが一括売却されていれば、こういう事態にはならなかっただろう。 「かんぽの宿」問題では、個別売却と一括売却でどちらが有利かが問題視されていた。しかし、この件を見ると一括売却が不利とは言いきれないことが分かる。