投資家の目線

投資家の目線205(レガシーコスト)

 5月13日の日本経済新聞朝刊に、日本航空が年金給付を実質減額すると報道されていた。確定給付型年金制度から長期金利などに給付額が連動するキャッシュバランスプランへの移行が検討されているという。GMやクライスラーの経営不振も、退職者向け医療給付などのレガシーコストが主因という。日本企業もそれを教訓として、引き下げておこうということだろう。
 かつて中華人民共和国の国営企業も事業と無関係の学校(従業員の子弟のため?)などの運営も行っていたと聞いたことがある。国営企業は効率が悪いといわれていたのはこういうところにも原因があるのではないだろうか?
 また15日の日本経済新聞朝刊には、大企業で健康保険料率が引き上げられているという記事もある。高齢者医療に対する拠出金の増加のために、健保組合の財政が悪化しているようで、こちらもある意味企業の負担するレガシーコストを下げる効果を狙ったものと考えられる。
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・鴻池祥肇氏が官房副長官を辞任した。女性問題はともかく、JRパスの不適切利用は法的に問題ないのだろうか?利用料金は返還されるようだが、例えば万引きなどの場合には、少額だからといって、商品を返せば許されるとは限らないだろうに。
・5月14日、痴漢容疑でさいたま地検の検事が逮捕された。同地検のHPには17日の段階で、まだ何も出ていない。個人の事件とはいえ、業務が業務だけに何らかのリリースがあってもよいのではないだろうか?
<痴漢容疑>電車内で尻触る、さいたま地検検事を逮捕 5月14日毎日新聞
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