東京都の「都職員キャリア活用採用」で、「公金運用担当の場合は証券アナリストや国際公認投資アナリストの資格があれば専門試験を免除する」という（2012/6/12 日本経済新聞 地方経済面 東京）。証券アナリスト資格の勉強をしても必ずしも高いリターンが得られるわけではないが、仕組み債や、AIJのような運用会社に引っかかるリスクは低減できるだろう。公金や基金を運用する部門の人は知っていて悪くない知識だ。
10日に大阪で通り魔事件があった。容疑者は「住む家もなく仕事もない。通帳には２０万円しか入っておらず、どうやって生きていけばいいか分からなくなった」（2012/6/11 日本経済新聞 夕刊）と語っているという。20万円では部屋を借りれば手数料や敷金、家賃の支払いでマイナスになりそうな金額だ。三井環元大阪高検公安部長は法務・検察の天下り機関である矯正協会の廃止を提案している（2009/10/28魚の目：魚住昭 責任総編集 ウェブマガジン 「法務省関連組織の改革案」（資料1））。それによれば、矯正協会は拘置所や刑務所の受刑者などにほぼ独占的に物販を行うシステムになっており、しかも受刑者が製作した製品を販売して多額の利益を得ているという。出所するときにその資金を受刑者に還元し経済的余裕を持たせれば、今回のような再犯リスクを低減できるのではないだろうか？
姫井由美子参議院議員が民主党岡山県連の公認が得られなくなった。ジェラルド・カーティス コロンビア大学教授（月刊日本2012年6月号「小沢裁判は政治的謀略だ！ 平野貞夫×山崎行太郎」で、平野貞夫元参議院議員は「ジェラルド・カーティスはコロンビア大学で教鞭をとる前にＣＩＡの要員だったと、公表している」と言っている）と親しい江田五月議員に「小沢支持者は来年の参院選公認しないと恫喝された」（森ゆうこ民主党参議院議員2012/5/13のツィート）という。県連はもっともらしい理由をつけているが、江田発言の内容が本当の理由じゃないの。森議員の同日のツィートによれば、姫井議員はコンビニ問題などの地道な活動が同僚議員からも高く評価されているという。
週刊文春2012/6/21号に『小沢一郎 妻からの「離縁状」』という記事が掲載されている{2011/5/6に、小沢氏が千葉で釣った魚を食べて安全性をアピールするTVニュースがあり（Occupyリークス：週刊文春【小沢一郎・妻からの離縁状】のデマ誤報検証（1））、週刊文春の記事の真贋を問う声がある。 追記：漁港で魚を捨てるくだりに関しては、WSJ日本版2011/5/6にも『千葉県の魚「放射能心配ない」＝小沢氏、海釣りでアピール』の記事がある}。文藝春秋社といえば、金脈問題や「淋しき越山会の女王」で田中角栄総理の追い落とし力を入れていた出版社で、リチャード・L・アーミテージ氏が小沢氏を「ペテン師」呼ばわりした「日米同盟ｖｓ.中国・北朝鮮」も出版している。文藝春秋社は彼らに近い出版社のように思える。「東京アンダーワールド」（ロバート・ホワイティング著 松井みどり訳 角川書店）によれば、ジャパン・ロビーは「アメリカの国益は、日本の中央集権的な経済体系を維持できるかどうかにかかっている」と力説したという。中央集権的な経済体系は、中央財界にとっても米国のジャパン・ロビーにとっても自らの利益にかなうのだろう。「財界＋ジャパン・ロビー＋その支援者」 VS. 「それに反対する勢力」の、総力戦のまっ最中といった感じだ。
また、同誌には「〈架空トンネル工事で捜査着手！〉沖縄県・仲井真知事のカネと女」という記事も。沖縄県議会で与党が過半数取れなかったので、仲井真知事を追い落とし、辺野古移設に賛成する知事に取り替えようとする魂胆か？
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・先週金曜日も原発再稼動の抗議に、首相官邸周辺に約11,000人が集まったという。元外交官で作家の孫崎享氏は2012/1/9のツィートで、60年安保闘争のとき岸政権を唐ｷため財界からデモ隊に資金が流れていたことを指摘している。今回の抗議行動は財界との関係がないようで、安保闘争のときとは大きく異なる。
・台湾の民進党のチェン・オウポー立法委員（議員）は尖閣諸島の主権問題で台湾は中国本土との協力もあり得るという見方を示した（2012/6/12 Record China 「尖閣諸島問題、台湾は中国本土と協力もあり得る″″`メディア」）。石原都知事は中台友好を促進させるために緊張を高めているのだろうか？まさかネー。
