北米を中心とする金融情報サービス事業者トムソンによる、ロイターの買収合意がなされた。トムソン社はあまりなじみがなかったが、アナリストの収益予想データを集積・供給するI/B/E/Sやヒストリカル・データを供給するDatastreamを抱えていると聞くと馴染み深い。トムソン社は北米に強く、ロイターは欧州が強いと言われており、両方の強みを活かして情報が充実すれば、受け手としてはありがたいことだ。
日本経済新聞は日本国内の詳しい経済情報を知るには役に立つのだが、海外情報はBloomberg等の方が充実している。日本の新聞社は言論機関を標榜しているので、海外展開に限界があるのかもしれない。しかし5月16日の日本経済新聞朝刊には、現ロイターCEOが日本経済新聞記者に語った、「一つの地域やビジネスモデルに依存するメディア企業は今後厳しい」という言葉が載せられているので、日本経済新聞グループでも、今回の買収を重大に受け止めているように思われる。
ニッポン放送買収事件のとき、当時ライブドア社長の堀江氏は、産経新聞が日本経済新聞のようになったらよいと言っていたと記憶している。力の差はあるように思うが、方向性は間違っていなかっただろう。
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5月15日に、ヤマダ電機がマツヤデンキやサトームセン等を傘下におく、ぷれっそホールディングスを買収、完全子会社化すると発表した。秋葉原でもヤマダ電機(サトームセン)VSヨドバシカメラVSエディオン(石丸電気)が見られるのだろうか?
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