投資家の目線

投資家の目線491(福祉の問題)

 金曜日に衆議院が解散した。安倍政権では生活保護費が削減されている。


 江戸時代、姫路藩には「固寧倉(こねいそう)」という制度があった。地域の富裕層が義捐のような形で金・銀・米・麦を自発的に供出した備荒貯蓄(義倉:ぎそう)に、領主が一定額の補助を行い、さらに領民にも少額ずつ拠出させて、より安定した賑給(しんきゅう)と低利融資を行う制度だという。天保から幕末にかけて全国的には一揆が増加していたが、このような制度が領内に行き届いていた姫路藩は大きな騒動はなく、平穏な社会状況であったという(参考文献:「兵庫県の歴史」山川出版社 今井修平、小林基伸、鈴木正幸、野田泰三、福島好和、三浦俊明、元木泰雄 P254)。


 社会の安定を維持するには、行政主導でやるかどうかは別として福祉は必要なのだろう。社会の安定は「打ちこわし」の対象になりやすい富裕層にとってより大きな利益になるので、彼らが福祉に対して多めの金額を支払っても十分元が取れると思うが…。

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・11月13日のIWJのインタビューでノンフィクション作家の保阪正康氏が、「昨今、日本に歴史修正主義の動きがあるということで、海外のメディアから取材を受けることがあります。その際、記者の方に聞くんですが、米国の保守派、共和党が怒っているというんです。『侵略の定義はない』というが、『じゃあ、真珠湾はどうなるのか』と」と言っていた。

2014/11/13 「昭和一桁」と重なりあう、現代日本の軍事国家化 今こそ、昭和史から教訓を引き出すべき時 ~ノンフィクション作家・保阪正康氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/205612

 昨年の安倍総理の靖国参拝に「失望」を表明したのは民主党のオバマ政権だからで、共和党政権ならこんなことはなかったという萩生田自民党総裁特別補佐は「見方が甘い」としか言いようがない。
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