投資家の目線

投資家の目線606(地産地消あれこれ)

 福岡の和菓子屋の石村萬盛堂が福岡産いちご「あまおう」を使ったマシュマロを新開発し、フェアを行う。地元企業として地産地消を促進するという(「「あまおう」使いマシュマロ、菓子の石村萬盛堂、福岡産、地産地消を促進。」2017/2/2 日本経済新聞 地方経済面 九州)。地産地消は農産物の分野だけではない。神戸市では川崎重工業など10数社と地元で作った再生可能エネルギーなどを有効活用する、エネルギーの地産地消の仕組みをつくるそうだ(「再生エネを地産地消、神戸市、川崎重工など10社超と。」2017/2/4 日本経済新聞 地方経済面 近畿)。

 地産地消は地元に資金を循環させ、地域の雇用を維持し、地域社会の安定に寄与するだろう。「地元ファースト」の考え方に従えば、地産地消は当然のことだと思う。トランプ米国大統領が問題にする米国内で過剰な日系自動車の問題も、地産地消の考え方に基づき現地生産の比率や部品調達比率を増やせば摩擦の緩和にはつながるだろう。日本の雇用にはマイナスだが…。

 ただし、税金などコストの安さでテキサスに拠点を移転しながら、社長が「我々もアメリカメーカーの一つと理解いただきたい」と発言したトヨタが、この程度の措置で米国市民からお目溢しされるかは不明だ。
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