投資家の目線

投資家の目線685(地方の外食チェーン)

 お盆休み中の8月12日、日経MJに地域に根ざした外食チェーンの記事『「食」の豪族難攻不落、地方チェーン活躍』が掲載された。取り上げられていたのは十勝の「インデアンカレー」、北関東を地盤とする郊外型レストラン「フライングガーデン」、宮崎・鹿児島に展開する「ぎょうざの丸岡」だった。国内でも食文化は地域によって異なるので、地域ごとに支持されるチェーン店網が異なってもおかしくはない。また同記事では地域限定のチェーンの強みとして、「ぎょうざの丸岡」のように社長自ら味のチェックし、品質を一定にできることも指摘されている。

 全国一律の商品展開は難しくなってきているようだ。キリンビールの布施社長は「昔は小売店も商品も全国一律、北海道でも九州でもよかったがもう限界だ。しょうゆの味一つでも地域ごとに違う。コンビニエンスストアなど小売業が地域に合わせた商品をそろえているように、メーカーも地域ごとの顧客を理解する努力は欠かせなくなっている」(「全国一律、メーカーも限界、キリンビール布施社長に聞く、福岡工場で地域対応。」 2018/4/28 日本経済新聞 地方経済面 九州)と言い、イオンの岡田社長も「ナショナルブランド(NB=全国展開するメーカー品)の需要はしぼむ」(「全国一律、メーカーも限界――地域密着、小売り先行、物流コスト上昇も一因。」 2018/4/28 日本経済新聞 地方経済面 九州)と語っている。

 帰省時には、できるだけ地元資本の店を利用するようにしている。地方の小規模チェーンが頑張れば、中央に収益が吸い上げられることもなく、地域でお金が回るようになる。それが地方での雇用創出、住民の定着にもつながるのではないだろうか?
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