投資家の目線

投資家の目線422(中国問題)

 次の記事によると、中尾武彦・アジア開発銀行(ADB)総裁(前財務官)は最近問題視されているシャドーバンキングの問題に関連して、『引き締めによって「短期的に、大きな問題になるとは思っていない」』としている。

中国経済の失速を示すものではない=成長率見通し下方修正でADB総裁 2013年7月17日 ロイター


 また次の記事によると、国際協力銀行(JBIC)の渡辺博史副総裁(元財務官)はシャドーバンキング市場の金額について、「100兆円ぐらいのレベルでも不思議ではない」、「損をするのは、あくまで中国国内の人」、また不良債権問題による「悪影響は最小化できると思う」と発言しているようだ。

中国シャドーバンキングは100兆円規模の可能性、損失の多くは国内にとどまる=渡辺JBIC副総裁 2013年7月17日 ロイター


 1980年代後半以外にも、オイルショックの直前など戦後の日本も何度か過剰流動性の時代を経験した。40年不況の直前やスターリンショックの直前もそうだったはずだ。中華人民共和国の中央銀行が金融引き締めを行い過剰流動性の時代は終わるかもしれない。しかし、必ずしもその結果が日本の90年代以降のようになるとは限らない。オイルショック後、日本経済は安定成長を続けた。


 また次の調査では、世界の多くの国の人々は中国が米国を追い越すと考えているようだ。ただし、日本は中国が米国を追い越すことはないという見方が多いという。日本人は中国が世界一になるのが我慢ならないように見える。

中国は衰退する米国に取って代わる&トピューの国際世論調査 2013年7月18日 Bloomberg
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