スビグニュー・ブレジンスキー著「Strategic Vision」には、アメリカの衰退によって大韓民国は、
・中華人民共和国の地域的優位を受け入れる
か、
・歴史問題はあるが民主主義の価値を共有する日本と関係を強化する
かの痛みのある選択に直面すると予想されている。しかし、「アメリカ合衆国の力強い後押しなしに中華人民共和国と対峙する日本の傾向は、最善策としては問題がある(原文 Japan’s inclination to stand up to China without strong US backing is problematical at best.)」(当方訳)とされている。大韓民国としては、選択の幅は広くしておいたほうが良いのだろう。
5月22日に、日本の外務省とギャロップ社がアメリカで行った2012年の世論調査結果が公表された。アジアで最も重要なパートナーは、有識者部門では中華人民共和国が一番だが、一般部門では日本が一番だったという。ただ、5月23日の韓国紙の中央日報(日本語電子版)は、昨年と異なり選択肢は日中露の3カ国だったと報じている(昨年は6カ国)。たしかに調査結果をみると昨年あったオーストラリアとインドは数字がなく、大韓民国は7%から1%に低下していた。今年の結果は、昨年分散していたこれらの国への票が日本に集中したものと考えられる。2012年の結果は2011年ではなく、2010年の結果と比較したほうが良いようだ。
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