投資家の目線

投資家の目線147(サンエー社長のインサイダー取引疑惑)

 アパレルのサンエー・インターナショナルの社長が、自社株でインサイダー取引した疑いが浮上している。同社HPでは「株式売却は増資案の検討の初期段階になされたもので、重要事実の決定がなされる以前のもの」で、この取引は「インサイダー取引には該当しないものと考えて」いるとのことだ。

http://www.sanei.net/ir/press/pdf/2008-011.pdf


しかし、昨年の村上被告の判決では、「(重要事実の決定は)実現可能性が全くない場合は除かれるが、可能性があれば足り、その高低は問題とならない」と判示したとされている(2007/8/6日本経済新聞法務インサイド)。その観点にたつと増資案の初期段階でも実現可能性は多少なりともあり、インサイダー取引にあたるとも解釈できなくもないが・・・。
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・グループ内でいろいろあるようです。
フジテレビ「特命記者」が 産経新聞・住田社長を“極秘調査” ZAITEN 2008年5月号
ちなみに、かつて鹿内宏明氏は「資質」に問題ありとしてその会長職を解任されたそうである。(「メディアの支配者 上」中川一徳著 ㈱講談社)
・最近、読売関連の記事がよく出ています。
読売が「押し紙」報道のジャーナリストを突然提訴 主宰サイトの表記に、名誉毀損で2200万円請求 My News Japan 2008/4/3

http://news.livedoor.com/article/detail/3580394/


・報道によると、経済産業省・財務省はTCIによるJパワー株の買い増しを認めないようだ。Jパワーの件だけではないが、TCIを含めアクティビストファンド側の要求は、負債利用による加重平均資本コスト(WACC)の低下(DCF法において割引率が低下し、キャッシュフローの割引現在価値は上昇する)や本業と関連の薄い資産の売却など、コーポレートファイナンスの教科書通りのように見え、理にかなっているように思う。経営者が教科書通りの理にかなった経営をしていれば、彼らの指摘を受けることもなかったろうに・・・。
4月5日に「まんだらけ」の秋葉原大型店が開店した。

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