投資家の目線

投資家の目線146(ユージンの完全子会社化)

 タカラトミーのカプセルベンディング事業(ガチャガチャ)子会社のユージン(JASDAQ上場)が完全子会社化される。平成18年3月期の決算短信によれば、同社は元々タカラトミーの事業の周辺事業を担う企業としてタカラトミーの100%出資により設立されたそうだ。2005年12月の公募価格は360,000円、それに対してTOB価格は121,300円(株式分割などはない)で、配当支払いが巨額だったわけでもない子会社株式を高く売却し、安く買い戻しできたことになる。
 東京スター銀行がアドバンテッジパートナーズにより公開買付されるとき、「ファンドによる企業転がし」という批判もあったが、
東京スター銀が3年弱で上場廃止、ファンドによる企業転がしとの指摘も ロイター 2008年03月10日
http://news.livedoor.com/article/detail/3546241/

上場期間2年程度でも上記のような件は事業会社による企業転がしとは言われない。もっとも、ユージンのような事例は特に珍しいことではない。子会社株式への投資は十分注意すべきだろう。
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・28日、ライブドア事件堀江被告の控訴審第2回公判があった。昨年の東京地裁の判決文に「その枠組みは、企業会計が十分整備されていない投資事業組合を悪用」とある(読売新聞夕刊2007/3/16)。「十分整備されていない」もので有罪とされてはかなわないと思うのは普通の感覚だろう。
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