投資家の目線

投資家の目線783(悪いのはすべて夜の街)

 外食産業で1,000店を超える店舗が閉鎖しているという(「外食1000店超が閉鎖 業態転換などで長期低迷に備え」 2020/7/29 日本経済新聞電子版)。吉野家HDは連結ベースで営業損益、最終損益ともに赤字で、最大150店程度を閉店する(「吉野家HDの今期、90億円の最終赤字 コロナで客数大幅減」 2020/7/28 日本経済新聞WEB版)。

 都心部にある仕事先の周辺でも、チェーン店を含む酒場が3店、チェーン店のソバ屋が1店、チェーン店を含むラーメン屋が2店閉店している。新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、休業中の店舗も数店ある。

 東京都は夜間営業時間の短縮を呼びかけているが、協力金は中小事業者に20万円と少額である(「東京の飲食店夜10時までに 8月3日から、都が要請」 2020/7/30 日本経済新聞WEB版)。店舗の閉店が続けば、家賃収入が不足して、不動産オーナーも苦境に陥る。渋谷のオフィス空室率も上がり始めた(「渋谷のオフィスバブル崩壊か 市況変調、都心5区で先行」 2020/7/29 日本経済新聞電子版)。ぐるなびも本社面積を約4割削減するという(「ぐるなび、本社面積4割減 全勤務日で在宅可能に」 2020/7/26 日本経済新聞電子版)。都心部でオフィス労働者が減少すれば、周辺の飲食店も打撃を受けるだろう。夜の街たたきばかりしていると、外食産業などの労働者だけでなく不動産オーナーまで敵に回しそうだ。
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