「なぜGMは転落したのか アメリカ年金制度の罠」（日本経済新聞出版社/ロジャー・ローウェンスタイン著/鬼沢忍訳）を読んだ。米国の年金・医療保険制度の問題点として、各企業体（地方政府を含む）と労働組合が年金・医療保険の給付水準を競争しながら上げていくことがあった。オバマ政権の目指す医療保険制度改革は、個別の企業梼Yの影響が小さく、給付水準の引き上げ競争を低減するような、マシな選択のように思う。年金などのGMの高コスト体質もこのレガシーコストが大きかった。かつてUAWの指導者だったウォルター・ルーサーらは早くから民間保険の限界に気づいていたのだが、それを解決できないまま、GMは経営破たんしてしまった（もっとも、このような社会保障の問題は地域独占的な公益事業や自治体職員のほうがもっとひどいようだが）。
それにしても、今の「ユニクロ悪玉論」はロジャー・スミス（当時のGMのCEO）の唱えた日本車輸出の自主規制案と同様に意味のないもののように思えるなあ。
----------------------------------------------------------------------
・1月27日の鈴木宗男衆議院外務委員長の「ムネオ日記」によれば、石川議員の事務所の小さなお子さんがいる秘書を午後10時半まで事情聴取したという。さすがにこんなひどい聴取方法で信用に足る証言が得られるのだろうかと思う。
http://news.livedoor.com/article/detail/4573340/
・自民党の町村元官房長官やみんなの党の江田憲司氏も資金管理団体で不動産を取得していたという。町村氏は先日の「サンプロ」で資金について三度も確認すると言っていたばかりなのに・・・。
「貴方は二人の代議士の一人だけを悪と言えますか」
http://news.livedoor.com/article/detail/4576189/
・1月25日の日経MJによれば、スティール・パートナーズがサッポロHDに対して独自の取締役候補を提案したという。候補者は大手食品会社のトップを務めた方々が多い。株主提案の内容が次第に濃いものになっていっているように思う。
