投資家の目線

投資家の目線675(日本食の海外市場開拓)

 ここ数日、日本経済新聞に日本食の海外売込みに関する記事が並んでいる。6月9日の朝刊には、「日本の食文化を海外に売り込んでいる食品メーカーの業績が好調だ。」(「日本の食、浸透で最高益、ハウスやキッコマン、業務用に販路、今期、値上げ効果も期待。」2018/6/9 日本経済新聞 朝刊)という内容の、6月10日には、食材の米国生産に関する内容の記事(「和の食材、米国産に、削り節新工場、しょうゆ増産…、日本食、家庭に浸透。」2018/6/10 日本経済新聞 朝刊)が掲載された。

 日本の加工食品には、グルタミン酸ナトリウム(MSG)を主成分とするうま味調味料(アミノ酸等)がよく使用されている。しかし、2015年6月にインドでネスレのMSG無添加表示の即席めんからMSGが検出されたことから販売が禁止されるなど、健康への悪影響も指摘されるMSGを危険視するところも多い。

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 そんな中で、味噌等のメーカーのハナマルキの社長が「加工食品メーカーはどうしても、うま味調味料の味に頼らざるを得ないところがあります。液体塩こうじがあれば、うま味調味料を使わなくてもいけるんです。」(「ハナマルキ社長花岡俊夫さん―麹で世界へ、食に産業革命、「即席」、味噌から練り直す(トップに聞く)」 2018/5/28 日経MJ)と、うま味調味料ナシの食品加工を提案している。米国生産を開始するヤマキの削り節も天然調味料だ。日本食を広めたければ、MSGに頼らない食品加工が必要だろう。

 MSGから作られる「味の素」にとっては、マイナス要因だが…。
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