以下の、富士通総研の主席研究員かりゅう氏のIWJインタビューによれば、AIIBのもととなる北東アジア開発銀行は朝鮮民主主義人民共和国で体制変革が発生したのち、資金不足の大韓民国を補完し、北の社会を安定させるためのバックアップ組織として構想されたものとしている。
「まず、重要なポイントは、なぜ中国がこれを作ろうとしたのか、ということです。ひとつは経済政策、それとポリティカル・ディシジョン(政治決断)です。
中国では毎年、山東省と遼寧省と交代で、北東アジア経済フォーラムが開催されていました。10年前、そこで、日本、韓国、ロシア、モンゴル、中国で、北東アジア開発銀行を作ろう、と発表されました。その真意は、北朝鮮でレジームチェンジ(政権革命)があったら、誰がそれをバックアップするのか、というものでした。韓国は、西ドイツのようにお金はないので。 」
2015/04/24 「アジアのリーダーとして、AIIB参加を」中国経済の実態とAIIBの衝撃――これからの中国との向き合い方とは~岩上安身による富士通総研主席研究員・かりゅう氏インタビュー
もともとが朝鮮半島に関わる問題なら、大韓民国がAIIBに参加するのは当然だろう(中国が朝鮮民主主義人民共和国を参加させないのも当然である)。また、日朝協議の舞台となるほど緊密な対北関係のあるモンゴルの参加も理解できる。欧州各国がAIIBに参加するのも対北利権の獲得のためと考えれば、おかしなことではないだろう。
最近の「金融」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事