投資家の目線

投資家の目線618(続・下流老人)

 「続・下流老人」(藤田孝典著 朝日新聞出版)を読んだ。貯金がある人でも病気や親の介護で簡単に下流に陥ることがわかる。結構な月収があっても子や孫の学費や生活費を負担すると豊かな生活とはいえなくなる。後継者のいない高齢農家も「家庭菜園」で何とか食べていけるものの生活は厳しい。

 著者の藤田氏は条件付き増税賛成派のようだ。検察・警察の裏金問題もうやむやになり、政権に近い学園に驚くほどの低価格で国有地を売却したり、改修で済ますはずだった国立競技場を建て直したりと、カネの無駄遣い状態のままの政府に税金を支払っても、穴の開いたバケツに水を汲むような無駄な行為だと思う。社会保障のための増税の前に、最低でも藤田氏の出した条件の通り税金の使途の透明化・適正化は必要だ。
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